今日はとても嬉しい日になりました。生徒の皆さんなら何度も見ている中央階段を2階に上がった所の壁面に展示されている「船の絵画」の作者が学校に来てくれました。

いつ頃からここに展示されているのでしょうか。55期生(総合学科5期生)の担任をしていた時に、掛けられた記憶があり、当時は誰の作品か分かっていたようにも朧げに思い出すのですが、はっきりとしないのです。
10年ぶりに再任用で今宮高校に戻ってきた時、この絵が変わらず飾ってあったのでとても嬉しく思いました。でも、やはり誰の作品かが思い出せません。
11月2日に総合学科卒業生の同窓会「ホームカミングパーティ」が盛大に行われ、参加した一人からAさんに、この絵が写っている写真が送られてきました。それを見たAさんが、先月私に連絡をしてくれました。「お母さんがこの絵を見たいと言っているので伺っていいですか。」
頭の中の霧がぱぁーっと晴れた気になりました。この絵の作者は1年と3年の時にクラス担任をしていた55期(総合学科5期)のAさんに違いありませんでした。そして、今日の午後、お母様と一緒に来てくれたのです。

卒業式以来の再会でした。Aさんは在校時代、並外れた芸術的センスの持ち主だと感じていました。こうして会えるのは、とても嬉しいものです。
この絵の題は「夜光」、当時美術部でクロッキー会として時折出向いていた大阪港の風景をモデルに描いたとのことです。彼女が高2の時の作品で、高校展で優秀賞をもらったそうです。
そう聞けば、記憶が蘇ってきました。2年間も担任をしたAさんの作品なのに、それをちゃんと覚えていなかったなんてダメですね。
作品と一緒に写真を撮らせてもらった後、一緒に美術室まで行きました。音楽室前に飾られている絵も懐かしいと見に行きました。こちらは誰の作品かは分かりません。

何気ない廊下や階段、窓からの眺めなど、瞳に映るすべての景色を懐かしんでいるようでした。私も担任をしていた頃の気持ちを想い出すことができました。来てくれて本当に有難うございました。