シリーズ授業㉜~2,3年「和楽器奏法」

 一昨日の12日(金)3時間めに2,3年選択科目「和楽器奏法」の授業を見学しました。今年度の受講生徒は7名で、後期は、特別非常勤講師の寺西覚水先生のほか、2名の先生方がご厚意で教えに来ていただいています。なんとも贅沢で恵まれた環境でのレッスンを生徒達は受けています。

 前期は三味線を習いましたが、後期は雅楽で用いる、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、鳳笙(ほうしょう)の3種の和楽器のレッスンを受けています。

 写真は先生が持参してくださった鳳笙で、これ1つで自動車Ⅰ台は買えるとのこと。本校にも3本あり、こんなに高価なものではありませんが、それでも1本数十万円は十分にするそうです。鳳笙を作る職人さんがほとんどいなくなり、先生にこまめに修繕してもらいながら、何とか今日まで美しい独特の和音を奏でることができます。

 鳳笙は吹いても吸っても簡単に音を出すことができましたが、篳篥や龍笛は、頑張っても音が全く出ませんでした。ところが生徒達はいとも簡単に美しい音色を奏でます。僅か3か月週2時間の授業で、こんなにも上達するものだと驚きました。生徒達の取り組む姿勢が素晴らしいです。

 寺西先生は、校長が見に来てくれたからと、最も有名な雅楽の一つ「越殿楽」を皆で合奏してくれました。皆しっかりと音が出ていてお見事です。

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 このような和楽器ができる高校は、おそらく府立高校では本校が唯一でしょう。3つの和楽器は全て「笛」の仲間になるので、指で穴を塞いだり開けたりしながら、息を吹いて(鳳笙は吸ってもO.K.)奏でます。なかなか難しいはずですが、すでに皆バッチリできていました。改めて感心しました。

 先生方有難うございました。