12月の総括

 中央教育審議会の答申が出て、求める人間像を追求するために、6年後、大学入試が大きく変わります。現在の知識偏重型から、「思考力・判断力・表現力」の育成に力点が置かれます。本校を振り返り、どのように力を伸ばしていくかは、授業を進化させることで取り組んではいますが、最近の授業の中では「生徒の表現力を伸ばす授業」が多くなってきました。その一つが、保健の授業で取り組んだポスター・セッションです。多くの学校でやっており、私も研修で経験したことがあります。聴くだけの受け身の授業と異なり、人に説明するという行為はコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を鍛え、脳を活性化させ、知識の定着率もよくなると思いました。この生徒がねえ、という新たな発見もありました。

 ある日、龍谷大学4年生の女子学生から、卒論のサポートをしてほしいという手紙が届きました。公募校長の研究をしているそうなので、協力することにしました。その手順が素晴らしかったのです。手紙に連絡先が書いてあったので、早速メールで準備することを指示しましたが、自ら決めた期日までにてきぱきと準備を行い、指定した日にインタビューのため来校してくれましたが、段取りもよく時間内に収め、その後もきちんとお礼の手紙が速やかに来て、礼儀正しく卒がないという印象でした。本校生徒も同じ立場になったらできるのだろうとは思いますが、全員がそうであったらいいな、と思った次第です。

 今年は校長3年目ということで、あらゆることに全力全開で体にムチ打ちながら頑張った年です。年明けには、2回の入試も控えています。頑張った分必ず結果はついてくると信じて、年明けにはまた新たな挑戦を始めたいと思います。