2月の総括

 2月の後半は、前期入学者選抜、定期考査等で校内の空気もピリピリと張りつめた日々が続いています。

 学校協議会の会長を務めていただいている帝塚山学院大学の瀬川先生が、「隠れたカリキュラム」ということを言われています。学習には、「学校」のカリキュラムだけでなく、「家庭」や「社会」の及ぼす影響が大きいということから、この言葉を使われているのですが、とても納得できる言葉だと思いました。学校教育に携わって早3年になりますが、学校教育の範疇に属さないけれども、子どもの成長に大きくかかわる部分が家庭にも社会にも多々あります。これからはこれらの部分にも目を向けつつ、学校教育を担っていく必要があるな、と痛感しています。

 先日、NHKの歌謡番組で「ポップオペラ」というジャンルがあることに気が付きました。藤澤ノリマサという歌手が、"希望の歌"をポップス調で歌っていて、突然ベートーベンの第九の合唱部分が始まり、実に面白いなあと思いました。文化のジャンルは数々ありますが、各々歴史的に純粋に発展を遂げていきますが、どこかで融合が行われて新たな文化が生まれます。それがまた人を惹きつけるのではないでしょうか。思想や哲学の世界では、アウフヘーベンということなのでしょうね。スポーツの世界でも、芸術の分野でも、新たなジャンルを生み出すことにより、世の中が活性化してエネルギーがわき出てくるような気がします。早速生徒に知ってもらいたいと思い、音楽の先生に話しました。