2015年アーカイブ

3月の総括

 公募の民間人校長として、大阪府立狭山高等学校に勤務し、早3年がたちました。任期は終了しましたが、継続を命じられさらに2年間勤務することになりました。  学校現場は自衛隊と違い、短期間で舵を切るのは難しいところです。多くの皆さんから「狭山高校は変わりましたね。」と、よく言っていただくのですが、私としては「チームさやま」のようやく下地ができてきたかな、という感じです。  これからの2年間で、さまざま...

3月30日(月) 青春の一コマ

 30日(月)は、卒業コンサートでもある本校吹奏楽部の定期演奏会が、SAYAKAホールで行われました。例年、土・日の昼に行ってきましたが、今年は会場が取れず夜の開催となりました。2時間半の熱演に、思いを巡らせると様々な青春のドラマが繰り広げられたのだな、と改めて感激しました。吹奏楽にはスポーツほどの激しさは感じられませんが、入学時に楽器を扱ったことのない生徒が、本人の努力と仲間の励ましによって一人...

3月25日(水) 早すぎる死

 先日卒業したばかりの男子生徒が突然亡くなり、告別式に参列しました。大学進学も決まり、車の免許を取りに自動車学校に通っていたある日、頭が痛いと眠りについたまま、帰らぬ人となってしまいました。18歳8か月での死は、あまりに早すぎます。ご家族にとってあまりに突然過ぎて、ご子息の死をなかなか受け入れられないのではないでしょうか。多くの同級生が涙を流しました。出棺の間際に、曇り空から涙雨ならぬ涙みぞれが降...

3月23日(月) 後期発表と合格者説明会

 昨日までの陽気とは裏腹に少し肌寒くなった週明け、後期入学者選抜の発表が行われました。240名の合格発表とあって、前期とはまた違う光景です。大半が合格するので、大歓声を上げ抱き合う姿が各所に見られました。  午後は、保護者同伴の合格者説明会を行いました。各分掌等からの説明の後、保護者と生徒は分かれて、それぞれ説明を聴き、再び合流して物品購入を行います。毎年同じ光景ですが、準備には学年団の熱い思いが...

3月19日(木) 活気が戻った学校

 16日(月)に後期入試を行い、この3日間生徒の登校を禁じ、朝から晩まで採点業務を行っていました。23日(月)の合格発表に向けて、まだまだ採点業務は続きますが、今日から生徒の登校が可能となり、いつもの活気が戻ってきました。折しも朝から雨ですが、体育館、廊下、教室で活動し、元気な声が聞こえてきます。  この前期・後期入試も今年までで、来年度の入試からは3月の1回のみとなります。3学期の活動は今より活...

3月13日(金) 3年生のいない終業式

 久々に全校生徒が登校し、終業式を行いました。3年生が卒業し2学年しかいないと、やはりさびしいものです。1,2年のそれぞれが進級し、1ヶ月もしないうちに新1年生を迎えると思うと、時がたつのは早いものだと思います。  今日は、「配置、立場、役割が人を育てる」という話をしました。一般社会だけでなく学校生活においても、学級代表、クラブのキャプテン等の役割につくことで、果たすべき責任が生じ、周りからも認め...

3月7日(土) 第3回学校説明会

 3月7日(土)は、前期入学者選抜の発表が終わり後期入学者選抜の受け付け開始までの唯一の土曜日です。本校は、前期・後期入試が始まった年から毎年、この時期に学校説明会を実施してきました。前期・後期入試が今年で最後となるので、背水の陣で臨みました。  前期合格発表後、面識がある37校の中学校の校長に電話をし、今年の説明会の案内をしました。その成果と言えるかどうかわかりませんが、昨年の約2倍の方々が、来...

3月3日(火) 桃の節句に卒業式

 今年は、3月3日に卒業式を行いました。私にとって、初任校における初めての1年生です。この3年間ともに歩んできた学年だけに、特別な思いがあります。式辞の中で思い出を少し話しました。  卒業の歌には、年度当初に不慮の事故で亡くなった同級生が好んでいた曲、Bump of Chicken の「花の名」を選びみんなで歌うという、やさしい学年でした。  生徒にとっては3年間という一つのプロセスかもしれません...

3月1日(月) 前期合格発表

 定期考査が終了し、野球部、サッカー部、陸上部がグラウンドで練習しているそばで、前期合格者が発表されました。例年と同様、悲喜こもごもの風景です。今年は、その中に多くの在校生が混ざっており、何事かと思ったら、中学校の後輩の様子を見に来ているのです。狭山高校も先輩が後輩に語り継ぐようになってきたのかと、少し嬉しい気がしました。

2月の総括

 2月の後半は、前期入学者選抜、定期考査等で校内の空気もピリピリと張りつめた日々が続いています。  学校協議会の会長を務めていただいている帝塚山学院大学の瀬川先生が、「隠れたカリキュラム」ということを言われています。学習には、「学校」のカリキュラムだけでなく、「家庭」や「社会」の及ぼす影響が大きいということから、この言葉を使われているのですが、とても納得できる言葉だと思いました。学校教育に携わって...

2月23日(月) 前期入学者選抜

 出願した213名全員が受験しました。試験会場に入る一人ひとりに「おはよう」と声をかけましたが、朝は緊張していた中学生たちも、帰りには「さようなら」と声をかけると元気な声で応じてくれました。心配していた天気も雨が降らず温かい一日となり、前期入学者選抜は円滑に実施できました。

2月16日(火) 出願始まる

 今年で最後の前・後期2回入学者選抜の前期の出願が15日(月)から始まりました。1日目の昼から続々と出願者が来校し、入試シーズン到来を実感しました。1日目で目標の2.5倍を突破、最終的に2.66倍となり、狭山高校をめざしてくれる生徒たちが、前期・後期を問わず力を出し切って合格してくれたら嬉しいです。  運動場横通路・玄関のテラコッタ・ドールも12体に増え、「狭山高等学校」という手づくりの看板ととも...

2月12日(木) そして父になる

 「そして父になる」というのは、福山雅治主演の映画のタイトルです。本校2年生が、本日人権教育、キャリア教育の一環として、この映画を鑑賞しました。先日、テレビで放映されたばかりなので、私もビデオで観ました。難しかったです。  出産時に取り違えられた子どもを受け入れるとともに、子どもに受け入れられる父親としての成長の過程を、生徒たちはどのように観たのでしょうか?父親の立場で、母親の立場で、また子どもの...

2月6日(金) 耐寒ウォークと球技競技

 1年生は、朝から約20㎞の耐寒ウォークで金剛地方面へ向かいました。男女別の班構成をし、5~8名の班が各クラスに6個でき、女子から出発しました。初めに戻ってきた班は、なぜか男子ばかり、やはり体力の差でしょうか?温かい豚汁が待っていました。  2年生は、午後から球技競技大会、ミニサッカー大会を行いました。女子は1チーム7名、男子は8名です。ゴールキーパーはなしで、点を取り合う楽しいゲームでした。何と...

2月4日(水) 第3回学校協議会

 中教審答申のインパクトは大きく、会長による冒頭のあいさつから、大学入試改革に関してコメントがありました。2020年実施に向け、現場は間に合うのか、合教科・総合型の入試に対する教員の授業力をどのようにつけるのか、カリキュラムの見直しが急務ですね、という指摘を受けました。  また、狭山高校をいかに発信し、情報をどのように伝えるかについては、HPをいかに見てもらうか、紙媒体は不要なのか、メルマガのよう...

1月の総括

 3学期は、あっという間に時間が過ぎます。インフルエンザ患者もポツリポツリ出ましたが、何とか学級閉鎖には至らず推移しています。試験シーズンを迎え、生徒も教員もインフルエンザにかからないよう予防が大切です。  3年生は短縮授業で1月を過ごしましたが、2月からは時々しか登校して来ないので、とても寂しくなるシーズンです。2年生は、相変わらずキャリア教育に力を入れ、様々な取り組みをしています。1年生は、百...

1月30日(金) テニス・キャンプinフロリダ

 本校2年生のテニス部員川田君が、Club Med Academies のジュニア・キャンプに参加しました。1週間とはいえ、錦織圭を育てたコーチに直に教わるのですから、モチベーションが上がります。実は2年前、本校の山下君と南口さんが、公立高校から初めて1週間のテニス・キャンプに参加しました。公立高校テニス大会に優勝したことで、二人ともチャンスを得ました。川田君はその二年先輩の姿を中3生の時に見てい...

1月23日(金) 府立人研研究集会

 「府立人研研究集会」がリバティ―おおさか(大阪人権博物館)で行われ、「排除型社会と学校教育の課題」という演題で、大阪教育大学の西田芳正先生が講演され、拝聴しました。  今や日本の子供の貧困率は16%を超え、ひとり親家庭では半数以上が貧困に苦しんでいます。そういう状況の中で生きる子どもたちを「社会的排除」からいかに守るべきかということが、メインテーマでした。  教員たちは、これらの現実を知ったとし...

1月22日(木) 木曜日の行事

 木曜日は、各学年のHRが活発に行われ、いくつもの行事が重なります。1年生は体育館で百人一首かるた大会を行いました。昨年まで国語の教諭が読み上げていましたが、今年は生徒が読み上げることで、生徒の力で行うという、また一歩前へ踏み出せたかな、と思います。  2年生は、大学受験の実態について講義を聴き、3年生0学期のステップをさらに踏み出せたかな、と思います。  私が参加したのは、PTA人権研修委員会が...

1月20日(火) 3年生との懇談

 間もなく卒業を控えた3年生と、昼休みに懇談をしました。各クラス2名ずつ選ばれて来たのは卒業委員たちです。3年間で思い出に残ったことや改善してほしいことなどを聞いてみました。やはり、文化祭、修学旅行、部活動等の話をしてくれましたが、中には1年生の文化祭が一番の思い出だと言った生徒がいたので理由を聞いてみると、ウォークラリーやダンスを行い、1年生ながら教室部門で表彰されたというのです。生徒にとっては...

1月16日(金) センター入試前夜

 狭山生約50名は、いよいよ決戦の時を迎えます。センター入試を控え、激励の辞を述べました。入試は実質的には他者との勝負ですが、心持ちとしては自分自身との勝負だと思います。期間の長短はあるにせよ、これまで頑張って身につけてきたことを全能発揮すれば、努力は報われるのです。そのための平常心を保つことが大切であると思います。

1月15日(木) 効果的な勉強法

 2年生が「総合的な学習」の時間とHRを用いて、「効果的な勉強法」というテーマでクラス内発表及びクラス代表の発表をみんなで聴くという取り組みを行いました。勉強方法の共有ができ、ヒントがもらえるということで、生徒たちには刺激になったと思います。  最後に数名の若手教諭が発表した勉強法は、覚えることを4コマ漫画にした等ユニークなものもあり、40年前の高校生であったベテラン教諭よりも、世代が近い分説得力...

1月12日(祝) 初めての成人式

 今年初めて大阪狭山市の成人式に参加しました。校長として初めての卒業生(31期生)が成人を迎えるので、懐かしい教え子たちに会いたいと思ったからです。少し早めにホールに到着し、数名の卒業生たちに会いました。みんな晴れ着に身を包み、きれいに輝いていました。  大阪狭山市には3つの中学校があり、各中学校区で席も決まっていましたので、まるで中学校の同窓会を行っている感じでした。第三中学校の代表として本校卒...

1月8日(木) 始業式と初釜

 本朝始業式を行い、名実ともに学校が動き始めました。一年の計は元旦にあり、ということで、生徒たちには「目標を持つことの大切さ」と「ボランティア活動を通して成長する」ということについて話しました。  1月中旬からテニスで米国フロリダ州のウェストパームビーチにあるテニスキャンプに派遣される生徒とスキーでインターハイに出場する生徒の紹介をしました。特に、テニスで米キャンプに派遣される高2の生徒は、2年前...

 本校にスキー選手が1名いる話は以前にもしたことがありますが、今回の大会予選でスラローム2位となり、インターハイ出場権を獲得しました。普段はサッカー部で足腰を鍛えていますが、本番が楽しみです。

1月5日(月) 1年の始まり

 学校における2015年、平成27年が始まりました。年始の講習、部活動も本格的には今日から始まります。部活動の中には年末30日まで、年始は4日から始めるという強者いますが、今年は比較的ゆっくりできるカレンダーでした。朝から、生徒たちの元気な声が運動場、体育館、廊下等に響き渡り、いつも通りの学校生活が始められそうです。全校生徒が出てくるのは、始業式がある8日ですが、7日には全教職員が出勤し、3学期の...