8月24日(月) レアカードを持とう

 お笑い芸人のピース又吉(又吉直樹氏)は、小説『火花』を著しました。それだけでもすごいことだと思っていましたが、純文学の最高峰である芥川賞まで受賞しました。ここに、日本に唯一の芥川賞受賞作家であるお笑い芸人が誕生したわけです。又吉氏は、最強のレアカードを持ったというか、最強のレアカードになったというべきでしょう。

 始業式では、このことを題材に、生徒一人一人が一枚でも多くのレアカードを持てる生き方をしてほしいという話をしました。20Cの成長社会では、みんなが同じことをやって力をつけることが効率的でしたが、21Cの成熟社会では一人一人がその強みを発揮しつつ、新たなものを生み出していく必要があります。みんなと同じでは発展していかないのです。それぞれが自分のレアカードを持ち寄り、みんなでつながって発想を拡張し、力を発揮しなければ社会の発展は望めません。生徒たちが一つでも自分の強みを発見し、磨き上げていってくれたらいいなと思います。