8月の総括

 8月は、生徒にとっても教員にとっても、ある意味かき入れ時です。生徒たちは、部活動の一環で試合や合宿で各地に遠征することが多く、今夏は特にインターハイが和歌山を中心に近畿各府県で開催され、大忙しでした。ハンマー投げは全国2位に入賞し、画期的な成果を得ました。テニス、バレーボールでは運営をサポートし、放送部やコンピューター部も活躍しました。勉強の面では、8時間耐久勉強会や勉強合宿で「集中することの難しさ」や「いかに勉強がはかどらないか」を体験しました。学校では、文化祭の準備が次々と始まりました。教員は、授業をしない時期に、次の授業の準備をします。様々な研修にも出かけます。常に授業改善について話しているので、夏休みは貴重な時間なのです。

 世間一般では、「教員は夏休みがあっていいな」と思われているかもしれませんが、正規の授業がない分、確かに気分的には解放されます。しかし、講習は実施しますし、部活動には付き添います、担任は保護者との面談もあります。個人差はありますが休みはわずか5日ほどです。私は、夏休みになると朝礼がないので、毎朝1時間休というのを取ります。1時間ずつの休暇取得が可能だからです。通常は、5時起床、6時に家を出るというパターンですが、1時間休を取ることで、6時までゆっくり眠れて、家を7時に出ればよいわけで、9時過ぎに学校に着くのですが、まるで半日休めた気分になります。このようなささやかな幸せを味わっていました。今年の夏も忙しかったですが、充実した日々を過ごせました。

 今年は終戦70周年ということで、記念日の数日前に、映画「日本のいちばん長い日(The Emperar in August)」を家族で観に行きました。天皇の思いを支える首相と陸軍大臣の苦悩がよく描かれていたと思います。観た方も多いと思いますが、「何事も大仕事を始める前には、それがどのような終焉を迎えるかを考えておかなくてはならない」というのが、私にとって一番の教訓だなと思いました。学校教育においても心がけたいと思います。

 稲穂が顔を出して2週間ほどたちますが、朝夕など秋めいてきました。日が短くなるのは残念ですが、しのぎやすくなるのは嬉しいですね。9月12日、13日は本校の文化祭です。また、多くの来場者があることを期待しています。