11月の総括

 11月で特筆すべきは、2年生の修学旅行です。4年ぶりに北海道から沖縄に活動場所を変更しました。沖縄と言っても、大阪から2000㎞近く離れた八重山諸島です。石垣島からさらに足を延ばし、宿泊場所を小浜島に移し、そこを拠点に竹富島、由布島、西表島に進出しました。亜熱帯の自然の中で、マリン・スポーツ等に挑戦しました。八重山諸島は、沖縄の中でも琉球時代からの文化を色濃く残しており、言葉をはじめ、衣・食・住の面で価値ある文化を体験することができました。

 石垣島には、前職時代の同期が東運輸株式会社を経営しており、まさにその東観光バスを利用することになり、石垣空港に降り立った時、社員の方々が沖縄民謡を太鼓とともに歌い、サプライズとして特別に歓迎してくださいました。持つべきは、絆の強い同期ですね。

 生徒たちは、小浜島の「はいむるぶし」というリゾートホテルでの食・住に大いに満足し、また、アクティビティーにも満足したのではないかと思います。この時期の八重山諸島の天候は目まぐるしく変わります。先ほどまで晴れていたかと思うと、みるみる雲が広がりスコールのようなシャワーが始まり、しばらくするとまた晴れて暑くなります。亜熱帯の天候を直に体験しながら、西表島でのトレッキング、マングローブの中のカヌー、水牛車で由布島にわたり、また竹富島のサイクリング、小浜島でのマリン・スポーツと、生徒たちは楽しみました。

 三日目の夜は、星空のもとで生徒主催のレクリエーションです。レクリエーション委員が中心になり、さまざまなゲームやプログラムを考え、大いに盛り上がりました。星空なのに傘を持っている生徒が散見されました。生徒たちの成長を感じました。修学旅行という普段できない経験を通じて、生徒たちは一回り大きくなったのではないでしょうか。

 八重山諸島も、安全保障の観点から我が国にとってまさに最前線であり、元自衛官としては現地を直に感じることができ、意義深いものとなりました。