9月の総括

 9月は文化祭で幕が開き、熱狂的に盛り上がりました。生徒たちは、はじけてもいい2日間を大いに楽しみました。その後はしっかり勉強が始まり、3年生は進路実現に向けてまい進、2年生は修学旅行の準備、1年生はすっかり狭山生になりきり、これから狭山高校の中核になっていく準備に入りました。

 私は9月に特色のある2つの学校の活動を経験しました。1つは、教育改革家の藤原和博先生が今年の4月に校長として赴任された奈良市立一条高等学校であり、もう1つは夕陽丘高等学校音楽家の定期演奏会です。 一条高校では、藤原先生が赴任と同時に「よのなか科」を始められました。興味深いテーマが目白押しです。私は、9月17日(土)に行きましたが、一条高校出身のビッグなゲストが二人来られていました。一人は、なら国際映画祭をプロデュースしている映画監督の河瀬直美さんで、高校時代バスケット部のキャプテンとして国体にも出たそうで、「何事も最後は体力」という言葉が印象的でした。今一人は、国際的に活躍できるサッカー選手を育てている濱田満さんで、久保建央君を育てバルセロナに入れた方です。「日本がワールドカップで優勝するには、久保君のような国際的に通用する選手を7,8人育てないと難しい。あと40年はかかるかも。」と言っておられました。土曜日ですが、今度は教員とともに参加したいと思います。

 夕陽丘高校の音楽科はできて22年ということですが、超伝統校の中にある府下唯一の音楽科ということもあり、超一流の指導を受けているなと感じました。NHKホールでの演奏会では、プロ顔負けの独唱、独奏、合唱あり、管弦楽演奏では山下一史氏の指揮で、先生や卒業生も入っての大演奏でした。

 狭山高校は、構造的には普通の学校です。しかし、知・徳・体すべての面を鍛えるために、多くのことに取り組んでいます。この状況を学校説明会等で、多くの中学生に伝えたいですね。