1月10日(火) 始業式

 今年は暦の関係で、始業式が10日になりました。生徒たちは皆元気に登校してきました。正月明けに学校行事(生徒会部主催)もありましたので、部活動を中心に7~8割の生徒たちが年明け早々活動を開始していました。

 年末年始に読んだ小説とその映画の話をしました。『君の名は』、『僕は明日、昨日の君とデートする』については、生徒たちもかなり観ているようでした。「時には心に栄養を与えることも大切だね。」ということで、生徒目線の鑑賞もできたかなと思います。私はこの二つの小説と映画に加え、『海賊とよばれた男』(上・下)を読み、映画も観ました。長編なので、省略されていない小説の方が感激も一入でした。生涯を通じて信念を貫いた国岡という男の生き方にはとても鼓舞され、勇気をもらいました。戦前戦後を通じて、石油の供給に命を懸けた彼の、自社の利益よりも日本の国益と国民の利益を優先して全身全霊をささげる姿には心を打つものがありました。従業員たちの献身的な働きぶりは、彼の部下を家族のように丸ごと面倒を見る度量の深さからくるものです。「正義は必ず勝つ、己より他を優先する」という信念ほど強いものはありません。私もそのような生き方に少しでも近づきたいと思うばかりです。この思いを機会あるごとに生徒たちに伝えたいと思います。