今日から授業見学リスタートしました!

 年が明けて授業が再開してから約2週間、何かとありまして見学に行く時間が取れませんでしたが、今日から再開です。時期が時期ですので1・2年生中心になりますが、生徒たちの日々の授業の様子をお伝えしていきたいと思います。

 今日の1限目は新採2年目の先生の研究授業で、1年生の現代社会を見学しました。今日の内容は市場のしくみ、需要と供給と価格の関係でした。下の画像にもあるように、動画を使って視覚的に理解できるように工夫されていました。また、問題演習にグループで取り組んでいました。人に教えると定着度が上がるので、理解できている人は積極的に教えることにチャレンジしてくださいね。

IMG_9404.JPG

 今日の授業の中で、超過供給と超過需要が理解できませんでしたので、目の前にいたサッカー部のゴールキーパーのI君に質問を投げかけました。I君、解説してもらうのを楽しみに待ってますよ(笑)。

IMG_9405.JPG

 2限目は2年生の古文で「大鏡」の解釈に取り組んでいました。敬語や助動詞の理解がポイントになっていましたが、こうした文法事項は頑張って覚えるしかありません。日々の取り組み方次第で来年には大きな差がつきますので毎日の復習を大切にしてください。それにしても190歳と180歳の会話って想像しただけでもすごいですね・・・(笑)

IMG_9409.JPG

 3限目は1年生の世界史です。第1次世界大戦後の欧米諸国について学んでいました。1920年代のアメリカは黄金の20年代と言われているそうで、1970年代の日本の生活水準に50年も早く達していたそうです。授業の中で、「自らの権益を守る、あるいは拡げるために他人の権利を侵害する」という話がありました。歴史は繰り返すと言いますが、泉陽生の皆さんには将来の日本がそうならないようにしっかり学んでもらって、実際にそうなりそうな時に必要な行動が取れる人になってほしいと思います。

IMG_9411.JPG

 4限目は2年生の地理です。国際分業や新興工業国の台頭などについて学習していました。3限目の世界史もそうですが、教科書の中のお話として終わるのではなく、例えば最近のトランプ氏に関連した話題(メキシコ国境に壁を設置する話やトヨタのメキシコ工場新設、「ーつの中国」に関する話など)に関連付けて、現実の現代の出来事に直結する問題として考えることができるようになってほしいと思います。

IMG_9416.JPG

 5限目、6限目はともに2年生の現代文です。内容は丸山真男の「『である』ことと『する』こと」。私がよく言う「泉陽生する」は、実はこの文章から取った表現です。私が高校生の時に最も影響された評論文で、いまだに私の考え方の基本になっているものです。今日はどちらの授業でも「自由である」とはどういうことなのかについて考えていましたが、非常に難しくて深い問題ですね・・・ 

IMG_9421.JPG

 今も、泉陽高校の校長『である』ことが内包しているのは、価値ではなくて責任だと思っています。その責任を果たすために自分は何を『する』べきなのか。それを不断に点検しながら何が『できた』のかにこだわって、これからも校長『する』を実践していきたいと思います。そう考えると題名は、「『である』ことと『する』ことと『できた』こと」ですか?

 ちなみに、6限目に「ミリ〇ダ」なんてジュースの名前が出ていましたが、何十年ぶりに聞いたでしょう?今でも売っているのでしょうか。それにしてもY先生、50年間毎日コ〇コーラは体に良くないと思いますよ・・・(笑)。