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今日は社会科の授業を見学して多くのことを学びました!

 今日の朝、通用門に立っていると藤の花の香りが漂ってきました。これでもまだ藤色の方が7部咲き、白い方は4部咲きといったところでしょうか?5月の連休あたりでしょうか、満開が楽しみですね。

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 授業の方は社会科ばかり6クラス見学しました。1限目は3年生の政治経済です。この授業はいつも朝刊の記事について考えるところからスタートです。今日の記事は「一票の格差」。さらに「不育症」と「スマホ断ち」についての記事も読みました。担当の先生は進路指導部長ですので、スマホとの付き合い方について少しアドバイスされていました。そう言えば最近、SNSで3年生のつぶやきを見る機会がグンと減った気がします。授業の内容は経済の「企業」、その中でも株式会社について学んでいました。

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 2限目は3年生の地理です。ここまでに学習した部分の教科書本文をペアで読み合わせることからスタートです。70期生はこういったペアワークに慣れているのでみんなしっかり声を出して読めていました。で、今日の授業内容は世界の交通について。覚えるべきポイントを絞って説明されるので、非常に分りやすかったです。また、覚えたことを小テストで確認し定着を図る点が素晴らしいと思いました。

 説明の授業の中で先生が「センター試験は教科書から8割。残り2割がプラスα」→「丸覚えでは頭がパンクするので、傾向を覚える」→「それを知識として定着させる」→「持っている知識と知識をつなげてアウトプットできるように」とおっしゃっていました。高校での勉強の肝はまさにこれですね。これは3年生に限ったことではありません。できれば1年生の皆さんにぜひ意識してほしいですね。

 3限目は2年生の日本史で、縄文文化の成立について学んでいました。大昔、大阪の気温は今より8度くらい低くかったそうです。それが温暖化で大陸と切り離されたとか。そこから、温暖化→広葉樹の増加→木の実を食糧に→加熱が必要→縄文土器となったそうです。竪穴住居は風を避けるために掘り下げられていたというのも今日初めて知りました。社会科の授業は本当に勉強になります。

 4限目は1年生の世界史です。この授業もペアで前時の振り返りからスタートです。1年生もみんな活発に話していました。で、本時の内容は「大航海時代が人類にもたらした劇的変化とは?」から。答えは「世界のヨーロツパ化」でした。

 授業の中で先生が、「物価が上がるとお金の価値は上がる?下がる?」と質問なさっていました。こういう問題に対して、生徒たちは結構カンで答える傾向があります。泉陽生だけではありません。府下の多くの高校生が論理的に考えて答える習慣を身に付けていない印象を持っています。論理を組み立てるのはそんなに難しくないのですが、これまでは丸覚えした方が早かったのだろうと思います。でも、2限目の授業ではありませんが、これからは丸覚えだけでは無理です。中学時代の勉強法をそのまま引きずるのか、高校の勉強に発展させるのか、1年生にとってここからが勝負です。意識して取り組む人とそうでない人では2年後には大きな差が着きますので、1年生の皆さん頑張ってくださいね。

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 5限目は3年生の地理。今日は「世界の大地形」ということで、広がる境界や狭まる境界などについて学んでいました。アメリカ大陸とアフリカ大陸はもともとくっついていたんですね。地図を見れば何となく誰にでも想像できるのですが、それを実際に証明しようと思うと大変なのでしょうね。その難事に挑戦した精神がすごいですね。こうした地球規模の問題に取り組んで実証する、まさに壮大なロマンを感じさせる事業ですね。

 また、「石油はあと50年でなくなる」と言われて久しいですが一向になくならない。その秘密は油田に水を注ぎ込んで軽い石油を浮かび上がらせて上澄みを採取するということだったのですね。人間の知恵?欲?の深さに驚きました。3年生地理選択の皆さん、今日のポイントは「安定陸塊からは鉄!」ですよ?

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 6限目は3年生の倫理です。今日のテーマは「青年期の課題」で、「アイデンティティ」の確立。自分自身とその立ち位置、これから果たすべき役割、目標を自覚することが大切だとのことでした。

 前回と前々回の全校集会で私は泉陽生に、「ただ何となく毎日を過ごすことを『その他大勢』の生き方と言う」と伝えましたが、これはみんなに「リーダーになれ」といったのではありません。別に「リーダー」でなくて「一般大衆」でもいいのです。「意思を持った一般大衆」は「その他大勢」とは全く別の人間ですから。要は自分の頭でしっかり考えて生きるのか、考えず他人に委ねて生きるのかと言うことです。ただし、いくら自分で考えても独善になってはいけません。泉陽生(に限らず皆さんの年代の人たち)は例外なくこれからまだまだ伸びる素地を持っています。いろんな葛藤もあると思いますが、合理的解決を果たせる力をしっかりと身に付けながら主体的に生きられる人になってください。