今日は朝から生憎の雨模様となりましたので、とりあえず体育祭は明日以降に順延となりました。今朝、グランドに出てみると、すでに各団のアーチが設置していました。今年のアーチは細部にまでこだわったデザインで、色紙が細かく貼られた力作揃いなのですが、雨による損傷が最小限で済むようにただただ祈るばかりです。
というわけで、今日は水曜日ですが木曜日の時間割で授業を行いました。現在、本校では20数名が教育実習中で、期間が2週間の人は今週で実習が終了します。いよいよ大詰めということで今日から研究授業が始まりましたので見学に行きました。
1限目は2年生の現代文で、「思考のバイアス」という評論について勉強していました。本文の中に出ていましたが、「仮説→推論→検証」という思考の順路が身に付けば学力は飛躍的に向上しますよね。授業で感心したのは、多勢の先生が見ている中できちんと質問できる生徒がいることです。素晴らしいですね。あと、「帰納的推論」なんて難しい言葉が出てきていましたが、みんなきちんと意味が理解できているのかな?きちんと説明できるかどうか誰かに試してみてください。「バイアス」の意味もきっちり押さえておいてくださいね。
2限目も2年生の現代文です。こちらのクラスは「山月記」を学んでいました。私は高校時代に授業で学んだ小説の中では「山月記」が最も好きでした。やたらと漢語が多くて漢文調なので格調高く感じたものです。「臆病な自尊心」「尊大な羞恥心」なんて表現に結構ハマりました。2年生の皆さん、「山月記」で分らないことがあれば何でも私に聞いてくださいね。(笑)
3限目は2年生の日本史です。律令制について勉強していました。授業の中で「租・庸・調」が出てきましたが、「租」が3%であったのは驚きでした。今は消費税8%ですから。今の生徒たちは「寸・尺・丈」なんて知らないのでしょうね。2年生の皆さん、一寸法師の身長は何センチでしょうか?また、「国府」が出てましたが、大宝律令の時代から栄えていた「和泉府中」は由緒正しい歴史のある町なのですね。
4限目は1年生の世界史です。インドの植民地化と抵抗運動について学んでいました。うまく支配しようとイギリスがあれやこれやと規制するのに対し、イギリスの支配から脱しようと負けずにインドも対抗策を取る。そのあたりのせめぎ合いは聞いていて楽しかったです。そう言えばマハラジャの様子は「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」で描かれていましたね。ただし、史実に基づくかどうかは定かではありませんが...(笑)
5限目は2年生の日本史です。「乙巳の変」から始まる「大化の改新」について勉強していました。蘇我入鹿が暗殺される件(「くだり」と読みます)で、「中大兄皇子が刎ねた入鹿の首は600m飛んだ。筒香ですら150mしか飛ばないのに」という話がありましたが、見せてもらった絵と合わせて私の頭の中に体験記憶としてしっかりと刻み込まれました。やはり何事でも「体験する」って重要ですね。
今日の体育祭順延は非常に残念でしたが、実習生の皆さんの授業が見学できて楽しかったです。でも、どうか明日こそは快晴の青空の下で体育祭が行えますように。
あいにくの天気で今日も順延になりました。子供たちにはいい天気、いいコンディションで楽しんでもらいたいと思う反面、昨日から二日間仕事の休みをもらっていて明日は仕事に行かねばならず残念でなりません。頑張っている姿を見たかったです。また体育祭の様子を写真で見せていただけるのを楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
この度の二度にわたる順延でさまざまな形でいろんな方々にご迷惑をおかけいたしました。本当に申し訳ございませんでした。
おかげ様で天気もすっかり回復しましたので、明日はきっと最高のコンディションで体育祭を実施できそうです。お越しいただけない分を少しでも埋めさせていただけるよう、明日は生徒たちの様子をできる限りお伝えさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。