再度の体育祭順延、今日も実習生の授業見学です!

 今日は何とか雨は上がったものの、大量に雨を吸ったグランドの整備とアーチの設置に相当な時間がかかりそうなので、体育祭は明日に順延となりました。ということで、明日の金曜日の授業を本日は行いました。今日も2限目から7限目にかけて13名の実習生の研究授業を見学しました。

 2限目は1年生の古典からスタートです。伊勢物語の「筒井筒」を学習していましたが、話の後半部分は分りやすく言うと先ごろ何かと話題になった「ゲ〇〇倫」と大差ありませんよね。1年生の皆さん、古典の世界は別世界ではありません。現代でも通じる教訓やらためになるお話が詰まっています。それを活用できるかどうかは皆さん次第なので頑張って学んでくださいね。

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 2限目の二つ目は2年生の数学です。三角関数を勉強していましたが、覚える公式がたくさん出てきます。そのために、この辺りからそろそろ数学が苦しくなってくる人が出始めるのではないでしょうか。2年生の皆さん、毎日の復習を欠かさず、習ったことはその日のうちにしっかりと身に付けるように心がけてくださいね。

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 2限目3つ目は3年生理系の化学です。塩素と二酸化硫黄の性質を視覚と臭覚で体験する実験を行っていましたが、授業担当に加えてそれ以外の実習生や指導担当の先生方が総出でサポートしてくれていました。特に臭覚の方は結構な臭いがしたようで、生徒たちは結構盛り上がりながら実験に取り組んでいました。

 2限目の最後は2年生の化学基礎で理系選択のクラスです。こちらは化学反応式が表す量的関係について学習していましたが、私が高校時代に最も苦手にしていた内容です。あまりに難しいので隣にいた女子生徒に「こんなのがよく分るね」と尋ねたら、「難しいです...」と答えてくれました。きっと私に気を遣ってくれたのでしょうね。本校の理科の先生方は教科書の世界を現実世界と結び付けて教えてくださいますので、ある程度の実感を持って学ぶことができます。私も高校時代にこういう授業を受けたかったです...(笑)

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 3限目は1年生の世界史からスタートです。今日は先日のクラスと同じくインドや東南アジアの植民地化について勉強していました。授業の資料の中に映画「王様と私」が出ていました。日本人のハリウッド俳優の渡辺健さんも「王様」役を務めていらっしゃいましたが、タイがモデルだったのですね。全く知りませんでしたが勉強になりました。

 後半は2年生の地理を見学しました。授業の中で「ナミブ砂漠」や「ハバロフスク」が画像で紹介されていました。地理の授業もこういう風に実際の場所を見せてもらえるとさらに興味深いものになりますね。美しい風景を見せてもらいながら、世界のいろんな場所に行ってみたいと思いました。

 4限目は1年生の古典、再び「筒井筒」です。本文を単語に区切る作業をしていましたが、当たった生徒がよくできるのに驚きました。「行き通ふ所出で来にけり」なんて本校の3年生でも難しいかもしれませんが、1年生のこの時期でさらっとできてしまうなんて大したものです。大いに自信を持ってもらって結構ですので、これからも頑張ってくださいね。

 続いて2年生の数学で、このクラスも三角関数の公式に取り組んでいました。公式についてはこれまでにも何度か書いてきましたが、たとえ忘れても自分で作り出せるくらいになってくださいね。要は丸覚えするのではなくて理屈をしっかり理解することです。

 4限目最後は再び化学の実験です。こちらも3年生の理系クラスですが、先ほどのクラス同様みんな楽しそうないい表情で実験に取り組んでいました。この時間も先生方が総出でサポートしてくださっていました。

 5限目は1年生の現代社会です。民主政治について学んでいましたが、こういう単元は実生活で大変重要であるにもかかわらず、なかなか生活実感に結びつかない部分ではあります。今日は間接民主制と直接民主制についてグループで議論していましたが、なんだかすごく白熱していましたね。

 続いては同じく1年生、それも隣のクラスでコミュニケーションイングリッシュの授業を見学しました。1年生ですが、音読では声がしっかり出ていて頼もしいですね。私が泉陽に来てからの数年だけでも生徒の声の大きさが明らかに変わったのを実感します。きっと先生方が力を入れて取り組んでくださっている証ですね。

 6限目は1年生の物理の授業を見学しました。自然落下する物体と、水平方向に射出された物体の落下の様子を比べる授業でしたが、プチ実験を通じて実際の動きを確かめていました。やはり実物を見るのとそうでないのとでは理解度が違ってきますね。仮説を立てて推論し、検証する授業で楽しかったです。やはり理科は実験が楽しいですね。

 7限目は2年生のコミュニケーションイングリッシュです。内容は予知能力に関するものですが、ドイツワールドカップの時に勝敗を予想していたタコのパウルが出ていました。これなんてつい最近の話題のような気がしますが、なんとパウルは2010年、今から7年も前に亡くなったそうです。時間の経つのって恐ろしいくらい早いですね...

 今日はこの合間を縫ってお客さんが4人も見えられましたので、結構忙しい1日でした。本当ならば放課後はグランドに行って明日の準備の様子も見たかったのですが、現在まだ校長室から出ることができません...(汗)

 窓の外はすでに薄暗くなりつつありますが、この様子ではようやく明日は体育祭が行えそうです。今朝は6時半に学校に着いたのですが、生徒たちはすでにアーチの補修に取り掛かってくれていました。この生徒たちの頑張りに報いるためにも明日は快晴になることを心から祈ります。

投稿者
13期卒業
コメント

我々の時代より、遥かに難しい授業内容、範囲でありながら何故偏差値「A」なんでしょう。理解できません。それはM校に通っていた弟の世界史の教材を観たときに驚きました。それは50年単位で世界地図に歴史的事実を記したガリ版プリントトを事前に配布し次の授業でその予習を当然に授業を進めていていることを知ったからです。先生の授業の独自の工夫とそれに応える生徒がいたことの一例です。どうか先生方には授業方法の工夫と生徒にはそれに応えるモチュベーション作りに励んで頂ければと思います。歴代それ以後も最低の卒業生であったと思う我々の感じるところです。