平成25年12月中学生向け学校説明会

中学生向け学校説明会あいさつ
 おはようございます。高石高校校長の渡邊です。本日は高石高校の学校説明会にお越しいただき、有難うございます。
 中学3年生の皆さんは、これからどの高校を実際に受験するのか絞っていかれるのですが、どんな点を重視して選ばれるのでしょうか。制服がかわいい、入部したいクラブがある、良く知っている先輩がいる、通学に便利であるなど、学校を選ぶ理由は様々だと思います。今日は、学校選びの参考にしていただければと思うことをお話ししたいと思います。
 それは、家で過ごす時間と学校で過ごす時間を上手に切り替えられるかどうかという視点です。それには、毎日同じ時間帯で生活すること、そしてON・OFFの切り替えとなる時間を設けていること、この2つが重要です。
 高石高校では、平成14年から、始業前毎朝10分間「朝の読書」を実施しています。 毎朝10分間、全校一斉に、マンガ・雑誌・教科書・参考書以外の、自分で選んだ好きな本を持ってきて、生徒も先生も一緒に読む、という取り組みです。この「朝の読書」の時間は、これから学校生活に入るというONのスイッチとして機能していて、生徒の遅刻も毎年減少しています。
 一方高石高校の75%の生徒が部活動に参加していますが、部活動に参加しない生徒も、先生方による講習に参加したり、「図書館」や「自習室」を居場所として利用しています。授業が終わって家に帰るまで、毎日決まった時間帯に、皆さんが思い思いに過ごす豊かな放課後の時間、これがOFFのスイッチです。
 朝起きられない、勉強しなければと思うけれど、なかなか取りかかれないという人がいると思います。成果を上げている人というのは、実は頭がいいとか非常な努力家だというのではなく、ONとOFFの切り替えリズムを体が覚えている人なのです。体がそのリズムを覚えてしまうほど、毎日同じ時間帯で生活すれば、朝起きるのも、例えば就寝前1時間予習や宿題をするというのも、そんなに苦痛になりません。
 高校へ合格することではなく、入学後、豊かな学校生活を送ること、これが重要です。自分の時間をどう使うかは皆さん次第です。高石高校では、皆さんが家庭でも自分の時間を自分でマネージメントできるように、学校生活の中にON・OFFを切り替える役割を果たす時間を設けています。学校選びの条件として考えていただければ幸いです。有難うございました。平成25年12月14日