今週の2年生「家庭総合」の授業では、介護について実習を含む学習を行っています。昨年度に続き、高槻市の社会福祉協議会や地域包括支援センター、福祉関連施設・企業などから大勢の方々にサポートしていただいています。
授業の導入として加齢に伴う高齢者の心身の変化や認知症について学習した後、車いす体験や高齢者疑似体験、自助具体験などを少人数のグループに分かれて行いました。高齢者疑似体験では、腕関節や膝にサポーター、手首や足首にはおもりをつけ、おもりのついたベストを羽織って姿勢を前屈みにするベルトを装着し、杖をついて教室内を歩くことで、筋力の低下など身体機能の変化を疑似体験しました。また、聞こえづらさを体験するためのヘッドフォンをつけたり、見えづらさを実感するためのゴーグルをつけて新聞や時刻表程度の大きさの文字を読んだりしました。
不自由さを実感したことで、これから地域で高齢者など介助が必要な方に接するときの声掛け・働きかけをより良いものにしていってくれることを期待します。体験的な学びの実現にご協力いただいている皆様、企画・運営の先生方、いつも本当にありがとうございます。
なお、スカートの下にジャージを履いている生徒がいるのは、体を前屈みにするベルトを上半身から装着したり車いす体験を行ったりする際にスカートでは不具合があり、教員が指示したことによるものです。普段はこのような制服の着こなしをする生徒たちではありませんので誤解なさいませんように。