世界のどこかで、いつか、誰かが・・・。

4月17日(土)3年生の保護者向け進路説明会が行われました。専門学校に関するお話と奨学金等これから必要となる資金についてのお話がありました。冒頭にあいさつをさせてもらう機会があり、その時にお伝えしたことの一部を抜粋してお示しします。

 進路を実現するために大切な3つのこと。

1.目の前の授業を大切にし、予習、復習を欠かさずやる。

2.やりたいこと、なりたいものを見つける。あるいはやりたいこと、なりたいものがある。

3.自分自身がこの世の中で、なくてはならない存在であることに気づく。この世界のどこかでいつか、誰かがきっと自分を待ってくれている。

 これは、私が考えに考え抜いた末にたどり着いた結論ではなく、今まで接した30校以上の大阪や世界の小学校から大学に至るまでの児童、生徒、学生が教え、示してくれたことです。

1.目の前の授業を大切にする。言うは易し、行うは難し。各教科の特性に応じて、予習、復習の要求度合いが違うので、うまく組み合わせて、すべての人に平等である24時間を効率的に使うことが必要です。足し算しかありません、また、プラス、又、+です。

2.やりたいこと、なりたいものを見つける。あえて「夢」と言わなかったのは遠くにある、実現不可能なものと思わないでほしいからです。そして、自分の今までの勉強具合や偏差値で下される評価で、自分の実力で入れる大学に行くという消極的な選択をしてほしくないからです。

 それぞれの生徒のやりたいこと、なりたいものに耳を傾け、涙する生徒を励まし、後押しし、微笑む生徒を激励し、一緒に走りました。なりたいもの、やりたいことへの一歩を踏み出した彼、彼女らの少し大きくなった背中に頼もしさを感じ、その力強さに心動かされました。

3.そしてこの3つの中で最も大事なポイントが「自分自身が世の中でなくてはならない存在である」ということに気づくこと、「いつか、どこかで、誰かが自分のことを待っている」ということに気づくことです。「ああ、この人に会うために自分は生まれてきた」というくらいの出会いがあなたを待っています。

 もし中学校の時の成績で一生が決まってしまうとしたなら、ここでこのブログを書く「私」はいません。「だれかのために、何か役に立ちたい」、ただひたすらそう思っていたら、この人に会うために自分は生まれてきたと思える数々の瞬間に立ち会えました。皆さんにもその一人になってもらえるよう、語り掛けています。大事な中間テストのある5月、進路実現へ大いなる一歩を踏み出す時期です。自分の可能性を信じて、決断する時期です。そのあなたを、世界のどこかで、いつか、誰かが待っています。