2021年6月アーカイブ

いいえ、どういたしまして!

   朝の挨拶のため校門に向かう。一日のスタート。心が躍る時間。8:20ごろ、多くの生徒が自転車を置き、足早に教室に向かう。1分1秒が大切な時間帯。        6~7台の自転車が一気に右側に倒れた。                           一瞬の出来事。そのとき、校門から走ってきた自転車を止め、駆け寄る生徒、いったん体育館のほうに歩いていたのに戻ってくる生徒。違う列から鞄を置いて走...

校長先生、さよなら

  1999年、9月、オーストラリアのど真ん中、アリススプリングス。現地に日本語教師として赴任して一か月。新しい環境での興奮期も去り、アウトバックの中・高生に授業中に打ちのめされ始めたころ、妻がうれしそうに言った。ここには「私」がいる。唐突(に感じて)だったので、すぐに理解ができず、注意深く耳を傾ける。「大阪にいたころの自分は「~さんの奥さん」「~ちゃんママ」、誰かに自分のことを呼ばれるとき、いつ...

既知なる基地から未知なる道へ

  6月10日(木)5,6限の時間帯に22分野30を超える大学、専門学校のスタッフの方々をお迎えし、就職、専門学校、短期大学、4年生大学あらゆる進路に対応する分野別のガイダンスが実施されました。   幼いころから思い描いてきたことへの関心、いまだ先が見えない中で今一番興味がわいていること、やりたいことがありすぎて何とか二つに絞った等々、各々がそれぞれの思いをもって参加がなされたことだと思います。 ...

一 (  ) 懸  命

【一生懸命】この言葉を使うとき、自分の心持はどのようなものかを少し考えてみました。過去のことに言及するとき、どちらかというと上手くいかなかった文脈で使うことが多い気がします。一方、未来について語るときには自分の意欲の高さを示すために用いているように思います。 明鏡国語辞典には「全力を尽くして物事をするさま」とあり、元は【一所懸命】 「主君からもらった一か所の領地を生活の基盤としてそこに命を懸ける...