わたしからあなたに

  お天気の神様にも祝福され、令和3年度第1回芥川高校の学校説明会が行われました。正門(南門)から各部活動部員が案内・誘導をしてくれ、放送部の司会、写真部のプロデュースによる部活動紹介、そして在校生によるスピーチ。コロナウイルス感染症のため、一堂に会し、対面形式での実施はできなかったものの校舎をフルに活用して複数会場で、放送、DVDをご覧いただく形での開催となりました。部活動の見学も、グランド種目、体育館種目、音楽系、芸術系と様々な活動をご覧いただけたかと思います。放送部の部員の柔らかな、さわやかな声での正確で、適確な指示のおかげで和やかで、整然とした会となりました。また写真部の皆さんの部活動員を主役とする映写、編集技術にほれぼれしました。紹介される各部員の表情がみんな生き生きとしていて、あふれる充実感・魅力を容易に感じ取ることができました。写真部の皆さんの、写真、被写体への愛情に感謝です。そして今日ご参加いただけた参加者の方々へ少しでも本校の生徒の生の姿、自ら学校を作っていこうとする気概を感じ取ってもらえればこの説明会の意義も深いものとなります。

                                                  以下、会の冒頭での私のあいさつを掲載いたします。

おはようございます(こんにちは)。

芥川高校校長の高江洲です。令和3年度第1回の学校説明会へお越しいただきありがとうございます。後ほど本校教員並びに在校生からパワーポイントや動画で学校についての説明や紹介がなされますので、私のお話はそのイントロとしてお聞きください。今から4つのクイズを出します。その4つの「問い」の答えを探してもらいながら芥川高校のめざすものをお伝えしたいと思います。

ではQuiz第1問です。(あてられることはないので安心してください。)

この世の中で一番広い(大きい)ものは何だと思いますか?... 正解は「宇宙」です。

Quiz第2問です。それと同じくらい広くて、大きくて、奥行きがあるものは何でしょう?...

正解はみなさんの「心」の世界です。

目の前のスライドをご覧ください。高校生活の中でその宇宙と同じくらい大きな「こころ」を「奏で」てもらい、みなさんがそれぞれ持っている、あるいはこれから持つであろう「想い」をかなえてもらう そんな3年間を芥川で一緒に過ごしてもらえることを願っています。

どうすればこころを「奏でる」ことができるのでしょう。

すべては「問う」ことから、あるいは「問われる」ことから始まります。

今も「問いかけていますね。」

何かに疑問を持って、そのことを面白いと感じ、面白いと感じる範囲を広げ、答えを探し求めて「心の中の宇宙」を旅するのです。

ではQuiz第3問です。

「問う・尋ねる・求める」を英語にするとどうなりますか?...正解はAskですね。

授業の中で、あるいは日常生活で、先生に、友達に「問い、問われる」経験を積み重ねること、またその問いに答えるために自分と向き合い「心の宇宙」を広げていってもらいたいのです。

では具体的にどのようにその経験を積み重ねるのでしょう。

Quiz第4問です。学校から日々授業で与えられるaskに加えられるアルファベット一文字は何でしょう。T→Taskです。

  心を広げる「Ask」その具体的な材料が「Task」です。日々の与えられるTaskが面白いと感じられたら、次は自らで問いを立て、Taskを課す。わたし(教師)からあなた(生徒)に渡されたTaskが生徒同士で共有され、教えあい、学びあいが、広がり、深まることで「奏でられた」こころが、芥川高校で育てたい3つの力「主体的に進路を切り開いていく力」「グローバルな視野を持ち、自ら行動する力」「豊かな人間力」(パンフレットの1ページ参照)をつける土台となり、「想い」をかなえることへと繋がっていきます。

  芥川高校の先生方のTaskは愛情にあふれています。生徒の皆さんが、こころを奏で、想いをかなえるために日々準備されています。アルファベットのIとUをT-A-S-Kの中に入れるとローマ字で「TASUKI」になります。教師から生徒へ、生徒同士で、そして生徒から先生へ、数限りない多くの「襷(たすき)」リレーが行われ、心がどんどん広がっていく学校、芥川高校。具体的な心を広げるTaskについてはこの後の説明に譲りたいと思います。今日のこの瞬間が「心の中の宇宙」を旅する第一歩になること、そして「襷(たすき)」がみなさんの手にわたっていること、そしてその「「襷(たすき)」を返しに来ました」とみなさんが笑顔で言いに来てくれる日を心の中に想い描いて、私の挨拶といたします。