心が下支え

寒さは厳しい朝でしたが、晴天に恵まれた11月13日土曜日、令和3年度芥川高校のOpen Schoolを行いました。体育館で学校説明会として学校紹介の映像、本校の教育に関する説明、在校生による学校紹介の後、授業見学、部活動見学を行いました。在校生の言葉の中にあった「忙しいは言い訳にならない。隙間時間を積み重ねて時間を作る。」「意志を持って行動する。」凛として、はきはきと話す姿勢に大きな拍手が起こりました。会場の設営、撤収にかかわってくれた部活動のみなさん。みなさんのきびきびとした作業のおかげで会を滞りなく終えることができました。本当にありがとう!

                                                                      

以下、会の冒頭での私のあいさつを掲載いたします。

おはようございます。

芥川高校校長の高江洲です。令和3年度オープンスクールへお越しいただきありがとうございます。後ほど本校教員並びに在校生からパワーポイントや動画で学校についての説明や紹介、DVDによる行事の様子をご覧いただき、授業見学、部活動見学がございますので、私のお話はそのイントロとしてお聞きください。今から3つのクイズを出します。その3つの「問い」の答えを探してもらいながら芥川高校の大切にしているものについて述べたいと思います。

ではQuiz第1問です。

この世の中で一番大切なものは何ですか?正解はいろいろとあると思いますが、ここでの私の正解は「心」です。

ではQuiz第2問です。

心を英語にしてください。いろいろ思い浮かんだと思いますがここではHeart、 Mindを答えとします。

Heartは「熱いハート」や「ハートが大事」などと言われるように感情の部分を表す「心」

Mindはカウンセリングマインド、マインドセットと言われるような理性、知性、頭脳を表す「心」

前のスライドをご覧ください。―「こころを奏でる 想いをかなえる」―高校生活の中で「こころ」(Heart)を「奏で」てもらい、みなさんがそれぞれ持っている、あるいはこれから持つであろう「想い」(Mind)をかなえてもらう そんな3年間を芥川で過ごしてもらえることを願っています。

ではQuiz第3問です。

「心」を亡くすという漢字を二つ思い浮かべてみてください。「忘れる」と「忙しい」ですね。

「忘れる」の中にある「心」はMind。単語を思い出せない...。提出物の締め切り今日やったんか...。頭がうまく働かない感じがします。

「忙しい」の中にある「心」はHeart。心の中に余裕がなくて、何かをしようという気になれない状態を表しています。

Heartは育てるもの。Mindは鍛えるもの。

芥川高校の授業、行事、クラブ活度を通じてHeartを育てることを、Mindを鍛えることをめざしています。授業の予習復習、行事の準備、部活動の練習。目まぐるしい日々を「忙しい」ではなく充実した時間と感じられるように「こころを整え」、たくさんの教科の課題を目の前にし「わからない、覚えられない。忘れてしまう。」と嘆くのではなく、自分を変えるチャンスだと受け止められるよう「頭を鍛える」ことに取り組んでもらいたいと思います。

こころを「奏でる」ことで生まれてきた「音」にしっかり耳を傾け、自分の意思、意志―想いを「かなえる」歩を進めていくのです。新しく目にする様々なことに疑問を持って、そのことを面白いと感じ、面白いと感じる範囲を広げ、答えを探し求めて「想いをかなえる」旅をするのです。

今、申し上げた「意思」、「意志」、「想い」すべて心という漢字が下支えして成り立っている言葉ばかりです。

芥川高校ではみなさん一人ひとりに宿っている「心」が下支えして生み出す力を育んでいきます。その具体的な中身についてはこの後のプログラムに委ねたいと思います。

本日のオープンスクールがみなさんの「心を奏でる」ことができ、「想いをかなえる」第一歩になることを心から願い、私の挨拶といたします。