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農業に関する研究に取り組む高校生による英語研究発表会の実施報告

10月1日土曜日、池田市民文化会館におきまして、園芸高校主催で英語による研究発表会がSSH研究交流会として実施されました。

下の写真は会場入り口です。

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左下の写真は、開会式で英語であいさつしている北之防校長先生です。

SIMG_9745開会式校長.JPGSIMG_9741開会式.JPG

発表は、園芸高校から4件、他県4校の農業高校から4件、計8件の研究発表が英語で行われ、同時に日本語による解説も各発表代表者から入場見学している本校バイオサイエンス科1,2年生に対して行われました。

なお、各発表には、国際協力機構(JICA)、大阪府立大学、立命館大学、龍谷大学、府教育庁からご来場いただいた先生方から英語での質疑を受けました。冷静な応答をする発表もありましたが、英語で「日本語で質問をお願いします」とお願いする発表者もあり、汗をふきつつ一生懸命の発表とその後のやり取りに感心しました。

下は園芸高校の代表4件の発表の様子です。

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下の写真は、今回ご参加いただいた各校の発表の様子です。

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それぞれ左上が、静岡県立富岳館高等学校、右上が兵庫県立農業高等学校、左下が、岐阜県立岐阜農業高等学校、右下が三重県立久居農林高等学校のみなさんです。

園芸生も入学時から英語の苦手な人がすくなくありませんが、自分の取り組みを先生に指導を受け英語に訳し、これを多くの人前で発表するという勉強を繰り返し、驚くほど英語力を伸ばす生徒があります。また一昔前の農業高校のイメージからは考えにくいかもしれませんが、農業や関連産業の専門力をつけつつ英語力についても実践的に鍛えようという農業高校が増えています。

園芸高校でも4年前のSSH開始時から国内、国外の英語での研究発表会に積極的に生徒を参加させてきました。最初はおっかなびっくりですが、なれというのでしょうか。回数を重ねて発表し、堂々としたプレゼンテーションになってきます。もちろんその都度、研究もすすむので、その度にスライドや英文は組み建て直しです。

今回も、農業高校の多くの先生らのずっと先、広がる未来を見据えているかのような発表生徒らの迫力に感動する一日でした。諸先生方、油断大敵、彼ら、彼女らにおいていかれますな。

SIMG_4625集合.JPG

今回、ご後援いただきましたオーストラリア大使館をはじめ、大阪府立大学、立命館大学、龍谷大学農学部、日本学校農業クラブ連盟の関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。またご支援いただきました国際協力機構(JICA)関西センターの関係者の皆様に重ねて御礼申し上げます。

発表会後、静岡県立富岳館高校の生徒と先生、視察にお見えの熊本県の先生と園芸高校のあちこちを見て周ったあと、意見交換などの交流をしました。

指導助言の各先生方からいただいた評価による実行委員会最終評価は次の通りでした。

【金賞】

<Best Gold Award> 兵庫県立農業高等学校 野生酵母の特性を利用した農業環境の改善 A New Use for Wild Yeast

<Exccelent Gold Award>静岡県立富岳館高等学校 被災地の緑を守る-キノコ由来の植物成長調節物質を活用した究極のエコ資材の開発-Latest technological advances to begin new plants growth in earthquake damaged areas

<Exccelent Gold Award>大阪府立園芸高等学校 農産加工学研究班の活動 そば打ち技術の研究  Processed Agricultural Investigation Group Studies Making "Soba"

大阪府立園芸高等学校  池田ミカンの研究 Research of Ikeda Mikan

【銀賞】

岐阜県立岐阜農林高等学校 光合成タンパク質ルビスコについて Investigating RubisCo in Photosynthesis

三重県立久居農林高等学校 畑と食卓をつなげよう〜わくわく農林塾の取り組み〜 Crossing the Bridge between the Fields and the Dining Table〜WAKUWAKU farm exploration〜

大阪府立園芸高等学校 大阪府におけるサトウキビ生産の研究 Possibility of the sugar cane production in Osaka

大阪府立園芸高等学校 水道水の硬度測定  The hardness measurement of the tap water

【銅賞】該当なし

【奨励賞】該当なし

指導助言・評価講評を頂戴いたしましたのは次の先生方です。

独立行政法人国際協力機構関西国際センター 次長 田和正裕 先生

大阪府立大学生命環境科学域 准教授 東條元昭 先生

龍谷大学農学部 教授 遠藤隆 先生

立命館大学生命科学部 教授 久保幹 先生

大阪府教育庁 高等学校課 指導主事 宮地宏明 先生

<<発表要旨はこちら(http://www.osaka-c.ed.jp/engei/EHSJAMikeda.pdf)からダウンロードができます。>>

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発表会実行委員会本部より

ご視察校の皆様、見学他ご参加いただいた皆様、ご来場ありがとうございました。いただきましたアンケートの内容は可能な範囲で実施報告書に記載の他、今後の事業改善に活かして参ります。

発表参加いただいた各校関係者の皆様、ありがとうございました。今後の皆様の益々のご発展を祈念しております。

運営諸係を務めてくれた園芸高校の生徒諸君、ご苦労様でした。園芸高校の研究指導の先生方、発表会運営の先生方、お疲れさまでした。