SS科学部(きのこ班)の活動

SS科学部きのこ班(通称きのこ部)はこれまで学内や学校周辺の山を中心にきのこを採集、調査、観察をしてきましたが、今年度から生きた状態での分離培養を始めました。
まず、培養のためには培地を作成します。今回はジャガイモを用いたPDF培地を昔ながらの方法で作成し、面白いキノコを採集するたびに分離を試みています。分離のためには試験管とシャーレそれぞれに分注した培地が必要です。



分離は胞子からの多胞子分離、きのこの肉から培養する組織分離を行います。
クリーンベンチなどを用いず、普通にテーブルの上で雑菌が入らないようにしなければならないので、下手だとすぐコンタミ(雑菌が入ること)してしまいます。慣れるまでには数をこなさないといけません。上昇気流の生じている火の近くで素早く操作するのがコツです。


また、採集したきのこは図鑑や専門書により同定し、乾燥標本として保存します。
ここ数年間の継続的な調査で校内で100種以上の存在が確認され、その中の一部は日本で初報告のもの、新種の可能性のあるものも見つかり学会で報告も行っています。

今年度はきのこ関係の研究機関の訪問や学会での発表を計画中です。