SS科学部・ハイキング同好会合同合宿(1日)

夏休みですが、もちろん活動しているクラブもあります。
8月3日~4日にSS科学部きのこ班(通称きのこ部)とハイキング同好会の合同合宿が鳥取県にて行われました。

鳥取駅前でパシャリと記念撮影。わかりにくいですが、観光ガイドマップの看板の後ろにはナシの樹があります。さすが二十世紀ナシの名産地。
1日目、我々きのこ部は鳥取大学の菌類きのこ遺伝資源研究センターを訪問しました。

菌類きのこを生きた状態で保存し、その活用について研究をしている機関です。
菌株保存機関という性質から分類学を専門とする研究者が多数所属しています。
今回はコウヤクタケ類の分類学者である前川二太郎教授にご講演いただきました。

菌類きのこの生態や分類に関する基礎的内容でしたが、専門的な内容も多く、大学での講義に似た形式の授業だったので、ついていけるか心配でしたが(大学2年生レベル)、みんな必死にメモを取り、話を聞いていました。普段はきのこの収集などが活動の中心なので、この講演で生態や分類の理解が深まったのではと思います。
講演後はセンターの施設見学をさせていただきました。

菌類きのこ遺伝資源研究センターは日本各地や世界中の菌類の収集をしており、それらを生きた状態で保存しています。液体窒素で保存している窒素タンク室や菌株保存室を見せていただき、その方法を解説していただきました。

菌株に名前を付けるためには形態観察の他に近年ではDNAによる分子系統解析が用いられています。センターにも系統分類学に関する研究設備があり、研究室に所属する学生がそれらを使い実験しています。

菌株を分離したらそれで終わりではなく、分離源となったきのこを標本として保管もしています。このような施設を標本庫(ハーバリウム)といい、世界で初めて見つかったきのこの標本なども保管されています。このような標本庫は世界に多数あり、まさに生物学における人類の財産です。
講演+施設見学と濃厚な時間を提供していただいた前川二太郎教授、ありがとうございました。
夜にはハイキング同好会と合流し、日本海の海の幸をいただきました。

市場から仕入れた新鮮な魚介をいただける「おはよう堂」に入店。各々好きな魚を注文し舌鼓を打ちました。何より独特な店員さんが有名なお店です。炙り鮭刺身定食がおすすめだったのですが、残念ながら売り切れでした。中国による鮭の買い占めがあり、数量限定だそうです。店内の「お手頃な価格で鮭を味わえる時代は終わりました」というコメントが笑いを誘います。
また2日目は近日更新いたします。