環境微生物系学会合同大会

8月末に東北大学にて行われた環境微生物系学会合同大会に高校生ポスター発表に参加しました。

発表内容はざっくり言うと日本で初めて発見されたきのこ1種の報告です。
きのこ部は学校内やその周辺の山を中心に調査し、これまでに今回の発表を含め4種の日本未報告種、2種の新種の可能性のある種を学会にて報告しています。

これがそのきのこです。このカップ形のツブツブ一つ一つがきのこでその大きさは1mm未満と非常に小さいです。探すときはルーペが必須で、この仲間の分類を専門とする研究者はアジアにはいません。未解明なことが多いきのこなので、採集したものが日本未報告種や新種である可能性が高いのです。
きのこ、カビ、酵母を含む菌類は150万種存在すると推定されていますが、名前が付けられているのは1割未満。その中でもさらに未知の部分の多い分類群に着目して研究をしています。だれもやらないことをやるのがきのこ部のモットーです。

今回の学会は微生物系の5学会による合同学会であるため、規模が大きく様々な分野の研究者がおり、発表に対して様々な方向からのアドバイスや質問をいただきました。多くの方に発表を聞いていただき、「これからも頑張って」という言葉に生徒は励まされたようです。
来年も新たな研究成果を学会発表できるようきのこ部一同精進します。

最後に、仙台といえばやっぱり牛タン。
夕食にその地域のグルメをいただくのも学会発表での楽しみです。