枚方支援学校では、キャリア教育の視点からも教育活動に取り組んでいます。
(キャリア教育は、「職業的な自立」という視点だけではありません。
小学部・中学部・高等部を通して、「社会的な自立」「社会の中で自分の役割を果たす」などの
視点で取り組んでいます。)
中学部3年、図書室グループの数学の授業では、喫茶店の店員役となって他のグループの生徒を招待し、喫茶店シミュレーションを行いました。
図書室グループの生徒たちのキャリア教育の観点から目標を設定し、喫茶店の店員としてのマナーの学習や、接客係、裏方係、会計係などに別れてチームの友だちと協力する協調性の学習に取り組みました。
12月3日(月)と12月6日(木)に実際に他のグループの生徒をお客役として呼び、接客を行いました。
生徒たちは培った力をもとに友だち相手でも丁寧に敬語を使った接客で対応し、初めの授業よりも大きな声で「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と言うことができていました。
接客が終わった後は、友だちや先生たちに「かっこいいね」や「おいしかったよ」、「ありがとう」と声をかけてもらい、自分たちの接客に対する手応えを感じていました。
今回の喫茶店シミュレーションを体験して、協力して取り組む姿勢や社会でのマナーなどの社会性についての学習だけでなく、「いつか、喫茶店のバイトをしてみたいな」や「働くときには敬語が大切なんだ」と職業的な学習もすることができました。