反省することの大切さ

 

         ~ 冬休み前の講話 ~

今年、本校では陸上部の全国大会・三段跳びの優勝をはじめとする活躍、軟式野球部の大阪2位、「エコデンレース」での奮闘、生徒会による文化祭など様々な活動がありました。これらを振り返るときに、来年はどうしよう、どんなことを頑張ろうと、自然に考えないでしょうか。先日行われた生徒会役員選挙で、4名が信任されましたが、その内2人は「文化祭をもっと盛り上げようと考えています」と演説をしていました。これは、今年の文化祭をしっかりと体験して、さらに良いものをめざそうという、前向きな主張でした。これらの基になるのは「反省」です。

 「反省」というと、先生に注意されたときに耳にする、君たちには嫌な言葉の一つかもしれません。しかし、本来この言葉は、自分の行動を振り返って考えてみる、その上で評価してみるということです。ちょうど、今年が終わるという区切りの時期に、この作業をしてみてはどうでしょうか。君たちと、この場にいる先生方、良い大人の一番大きな差は、「反省」にあるのだと考えます。さらには、より良いものを作る、より効率的に正確に作業を進めるということも「反省」の上に立っていると思います。

 もっと根本的な、「自分は何者なのか」、「何のために生まれてきたのか」という問いに答えを出そうと思えば、まず自分を振り返ってみるしかないでしょう。「こんな人になりたい」と考えたときにも、出発点は今の自分です。こう考えると「反省」は、前向きに生きるときになくてはならないものです。

 もう一つ、君たちに言いたいことは、この学校で良い友達、一生付き合うことができる友達を作ってほしいということです。これは自分と他の人との関係なので、自分一人の「反省」より難しいことです。良い関係を作るためには、お金や物を通じた関係にならないように気をつけてください。自分を振り返った時の悩みや迷い、趣味や学習内容のこと等など、友達とのつながりは、いくらでもあると思います。

 来年の初めの集会では、どんな一年にしたいか、というようなことを話題にすると思います。これを考える上でも、今年を振り返ることは大切です。