交通安全に向けて

 4月15日(水)に交通安全教育として、茨木警察署交通課・交通総務係長・橋本警部補様による講話をいただきました。昨年、全国で4113人もの方が交通事故で死亡したとのことです。大阪では143人、そのうち65歳以上が75人ということでした。私などが高校生の頃は、1万人以上が死亡し「交通戦争」と言われたものです。当時より車の台数は増加しているのに死者が半分以下になったのは、道路の整備や交通マナーの向上と地道に取り組んだ成果だと思います。また、被害者の半数以上が、自らも交通法規違反をしているということです。ルールを守ることは自分を守ることでもある、ということを生徒ともども確認しました。

 交通安全に関連して、一つ気になることがあります。最近、自動車の前照灯を「上向き」で使用するように警察が提唱していることです。原則は「上向き」で、歩行者を早く見つけることにもなるというのですが、歩行者にとってはまぶしく、目を射られて時として足元にあるものに気づかなかったり、起伏につまずきそうになることがあります。これは自転車に乗っていても同じことです。前照灯は下向きでも40メートル届くということです。40メートル先に歩行者や自転車を発見して安全に停車できないというのは、一体時速何キロでの運転を想定しているのでしょうか。そもそも、先が見えないときにはゆっくりと走るというのが基本でしょう。歩行者にとって迷惑な指導で、夜間に通学・帰宅をする生徒の安全が脅かされるのには、見過ごすことができません。