「百周年記念式典」無事終了

10月20日(火)に百周年記念式典を学校会場とグランキューブ大阪(大阪国際会議場)会場の2カ所で同時開催することができました。

 当日は天候にも恵まれ、教育監はじめ多数の来賓にも参加いただきました。吉村大阪府知事や小宮経営コンサルトからもご祝辞を頂戴しました。当日、講演頂きましたトヨタ自動車の豊島様、記念演奏会に参加頂きました栃尾様、東様、祝賀発表頂きました橘様、DADO、作田様など、多数OBのご支援を頂き有難うございました。

 また、同窓会実行委員、PTA常任委員、生親会の方々に運営等お世話になりました。ありがとうございました。

 本校も、百周年のメモリアル地点を過ぎて更に前に進んで参りたいと考えております。

最後に、当日の校長式辞を載せさせて頂きます。

百周年記念式典式式辞

 本年は、当初から新型コロナウィルスが世界を席巻し、今回の百周年記念式典が実施できるかどうか心配されていましたが、関係者のご努力により、本日実施することができました。まずは御礼申し上げます。

 また、記念式典を実施しましたところ、大阪府教育庁教育監 向畦地昭雄様、大阪府立学校長協会会長・天王寺高校校長 吉岡 宏様、大阪府高等学校理化教育研究会会長・豊中高校校長 平野裕一様にご来賓としてご参加頂きました。御礼申し上げます。

 さて、本校は1920年に大阪府立第十二中学として大阪市生野区に創立され本年で百年目を迎えます。1969年には広い校地をこの松原市に求めて51年目となります。

 この間、初代池田校長が唱えた「剛健・質実・自重・自治・至誠」の五綱領と、大正デモクラシー時代当時において未知への船出のシンボルとして描かれた「コロンブス・サンタマリア号」による「開拓者精神」を校訓として同窓生・教職員が受け継いできました。池田校長は当時の神戸二中から本校に赴任する際に「剛健・質実・自重・自治」の四横領(しこうりょう)に加えて、「至誠」を加え五綱領としました。「至誠」が本校特徴でもあります。一昨年のプレイベントや昨年度プレイベント等に、アーティスティックスイミングヘッドコーチの井村雅代氏や、大阪府知事の吉村洋文氏、ネスレ日本前社長の高岡浩三氏が本校を訪れられましたが、どなたも、長い期間経過しても母校への思いを忘れておられない「至誠」の方々だと感じました。

 また、今年の新型コロナウィルス感染症対応で、4月から本校独自で動き出して取ったグーグルスイートの「生野ドメイン」や、府立校で唯一実施している「70分授業」、コロナウィルス感染下で記念式典実施を躊躇している中の百周年記念式典学校中庭・グランキューブ大阪共同開催を行う所などは、設立以来のパイオニアスピリットを現在でも受け継いでいると感じます。

 百周年に当たりましては同窓会・PTA・生親会・学校が6年前に百周年記念実行委員会を立ち上げ、寄付金1億円を目標として無事に達成することができました。記念事業として校門改修・プロムーナード・ターフフィールド設置を実施し9月12日に無事竣工式を迎えることができました。ご尽力頂きました関係者の皆様方に改めて御礼申し上げます。

 ここにいる在校生諸君は、高校になってからは73期生・74期生・75期生ですが、創立から勘定すると98期生・99期生・100期生となります。卒業生は3万人を超え、大阪府内にもとより、東京はじめ全国に広がって活躍しています。

 本校は、長い伝統を受けながらも、この10年でも2010年のスーパーサイエンス校指定、2011年のグローバルリーダーズハイスクール校指定校、そして、本年2020年三菱みらい育成財団の研究指定校に選ばれ、今後の発展に向けての新たな胎動も始まっています。

 君らが活躍する2040年時代は、AIの人工知能が全人類の知能を上回るシンギュラリティを達成する未知の時代になるかもしれません。君たちのGLHS育成評価で記述が多い「地球温暖化問題」「AI」「環境汚染」「大気汚染」などの問題は、君らの生きる時代にさし迫った問題であり、一国では解決することができず多国が知恵を出し合い、新しい解決法を探る時代です。本校が行っている「英語4技能教育」や「探究活動」教育は、これからの時代を担う人たちに取って必要な教育です。

 このように新時代に向けた新しい教育と、本校伝統に流れる「至誠」「パイオニア精神」を本校後継者として君たち在校生が受け継ぎ、本校を更に隆盛なものとして頂けますよう願いを込めて私の挨拶とします。

令和2年10月20日

大阪府立生野高等学校

校 長 岡村 多加志