今日の１限目は３年生の理数数学特論ｂⅢの授業を見学しました。考査が終われば３年生は講座別授業になりますので、これが最後の授業だということでした。内容はベクトルに関する問題演習で、生徒が各自で北大・九大か関関同立の入試問題を選んで解くということでした。友達と教え合いながら解く生徒もいれば一人で黙々と解く生徒もいたりで、大学入試に向けてそれぞれのペース・やり方で問題に取り組んでいました。先生が「この授業は本当に楽しかった」とおっしゃっておられましたが、生徒たちが楽しそうに問題に取り組んでいる様子を見ていると、なんとなく分かる気がしました。
２限目は１年生の理数物理の授業を見学に行きました。ちなみに今日見学したクラスは先日自習になっていたクラスです。今日の内容は「運動エネルギーの保存則」で、最初に問題を解いてから、実際にその答え通りになるか実験で確かめてみるというものでした。一定の高さから落とされた鉄球がどこに落ちるかという実験で、私も生徒たちに交じって実験に参加しました。きちんと決められた距離・高さに設定すると面白いくらい見事に答えどおりのポイントに落ちるのですが、生徒たちにはその精度を上げる作業が難しいようでした。地下鉄と近鉄の競争やブランコで大車輪するプーさんも見られたのでとても楽しく学ぶことができました。
５限目は１年生の現代の国語の授業を見学に行きました。勉強していたのは井伏鱒二の「山椒魚」で、大昔に私も授業で教えたことのある教材ですが、実はこの小説、筆者が全集を出すときに最初に発表されたものの最後の部分をカットして収録されたのです。最後の部分があるのとないのではどちらがいいかとか、どうしてカットしたのかとか、当時は大論争になったものです。今日の授業ではそのあたりについて、生徒たちはどう思うのかグループで話し合い、その内容を発表してくれました。模範解答のない問いに対して論理的に考えて自分なりの答えを作る、論理的思考力や表現力、コミュニケーション力が養える楽しい授業でした。
