GLHS合同国内研修1日目その6

夕食を終えて8時過ぎから、Jビレッジのスタッフである仁平さんに、ご自身の震災体験を語っていただきました。仁川さんはこのJビレッジがある福島県双葉郡楢葉町のご出身です。

震災当日の様子や事後の町の状況、予想だにしなかった津波の襲来、テレビで他県の惨状を見た時の思い、避難勧告が出た時に冷静に対処できなかったこと、避難時の様子といざとなった時のコミュニティの絆の強さ、福島原発で働いておられたお父さまに何日も連絡が取れない不安、その後の避難生活、お父さまと再会できた喜び、新たな生活とずっとついて回る震災の気の重さ、仙台のお兄様家族との生活で気持ちが変化したこと、福島で生活する決意をした時にJビレッジの求人があったこと、それが現在につながっていることなど、震災発生から現在まで何が起きてどう思い行動したかについて詳らかに語ってくださいました。

当事者でしか語れない生々しいお話だけに、生徒たちも非常に真剣に聞き入っていました。仁平さんからは「このJビレッジでそれぞれに何か見つけてもらえれば」とのお言葉がありましたが、生徒たちが仁平さんにたくさん質問する様子を見ていると、今日のお話を聞かせていただいただけで生徒たちは十分何かを得たと思います。ちなみに私は「人から応援されるだけでなく、人を応援できるようになれたら本当の心の復興ができたと言えると思います。」というお言葉が一番印象的でした。

仁平さん、今日は本当にありがとうございました。仁平さんにお話を聞かせていただいたお陰で、生徒たちの明日以降の研修がより一層成果あるものになると思います。改めて心より感謝いたします。

1日目の予定はここまでです。また明日、2日目の様子をお伝えしたいと思います。