進路講演会が行われました(1年・2年)

 今日は午後からベネッセの山本善大さんを講師にお招きし、進路講演会を行いました。5限は1年生、6限は2年生がそれぞれ多目的ホールに集まりました。

 4月16日に実施したスタディサポートの結果が詳しく記された一人ひとりの帳票が配付され、分析の仕方や今後の学習についてアドバイスをいただきました。

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 国数英の3科目の学習状況調査の結果、学習到達度GTZがS1~D2の14段階に区分されて示され、大学進学を志す場合は、入学したばかりの時点で、どんな大学の一般入試を突破できるレベルにあるかが示されています。

 この時点で自分はCだから国公立大学進学はできないんだとか、Sだから十分どこでも行けるんだとかいうことでは決してありません。これまでも、1年のはじめはCだった人が3年の春にはAになり、さらに頑張って難関国立大学に進学するケースをたくさん見てきました。

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 大事なのは、日々の行動と心構えです。まず、すべての授業を大切にし、毎日、時間をしっかり取って学習する習慣を卒業するまで持続させることです。山本さんは表を示しながら、学力は高いが学習意欲が低い「要注意」型の人が1年生では98人もいて、このままでは1年の秋にはグンと学習到達度が落ちてしまいますよと注意されていました。

 山本さんは、国数英それぞれどの分野を優先して勉強すればよいかが分かるので、今、持っているワークブックを開けてください。そして、隣の人と見せ合ってくださいと仰いました。すると、生徒たちからどよめきの声が聞こえてきました。皆、同じ冊子だと思っていたのでしょう。テストの結果、自分の弱点を克服するためのワークが一人ひとり異なって掲載されていることに驚いたようです。

 どうやら、山本さんの仰ることを素直に聞き入れて学びに向かうことが、自分にとっても最善であるようです。まずは言われたとおりにやってみることでしょう。

 スクリーンに映し出された表を見て、気づいたことがありました。実はこれまでどの学校でも同じ結果が出るのですが、部活動をしている人としていない人の生活習慣と学習時間の比較から見えることです。ご覧のとおり、部活動をしていない人は、部活動をしている人より、平均して平日の帰宅時刻が52分早いのに、学習時間の差はわずか1分、休日は逆に部活動をしている人の方が平均して17分長く勉強しているという結果です。

 このことから、部活動が学習の妨げになっている、すなわち、部活動をしているから勉強ができないということはない、と分かります。あくまで平均した値での話ですが、部活動をしている人の方が、時間を有効に使っている傾向が認められるのです。

 29期生は例年よりも多く部活動に入部したと聞いています。時間のやりくりは大変でしょうが、今を踏ん張れば、必ず最後は勉強も部活動もいい結果になることでしょう。たまにはのんびりすることも大切ですが、勉強も部活動も頑張って続けてくださいね(^^)/

 山本さん、貴重なお話を有難うございました。