昨日、午後3時から先生方が集まり「今宮高校の共生推進教室の発展をめざした座談会」を実施しました。テーマは、「普段教室でできる支援」で、ソレイユに関わる具体的な実践や工夫、取組みの成果、あるいは、先生方の悩みや困り感などについて、忌憚のない意見を出し合い、支援に対する意識や理解を高めるのが目的です。企画・進行は教頭先生と共生推進教室長の中嶋先生。研究協議は6つのグループに分かれて行われました。
はじめに、各グループの司会者を選出し、各自でソレイユの授業で「工夫した点」「成功した点」「困った点」「その他」のそれぞれについて考えたことをシートに記入します。
そして、それぞれ書いたことを出し合いました。
そして、それらの意見を「普段教室でできる支援」を軸にグループごとに構造化していきます。
出されたい意見の一つ一つに、「なるほどなぁ」と思ったり、「あっ、そうか!」と新たな発見があったり、活発な意見交換がなされ、構造化に取り組まれていました。
最後にまとめと考察を中嶋先生がされました。
「何に困っているか ⇒ それはなぜか ⇒ ではどうすればよいか ⇒ やってみよう!」
と考えを進め、具体的に教室でできる支援について例示されました。授業姿勢、目標設定、指示、問い立て、書くこと、読むこと、話すことなど、それぞれについての工夫について、こんなふうにできますよ、と話されました。
経験値の高い先生から、経験の浅い先生へと伝えられて受け継がれていくとてもいい学びの場になりました。現在、200教室の改装工事が進められているところです。床はベージュの絨毯敷き、テーブルや椅子もフレキシブルに使えるものを買う予定です。7月には生徒たちの仲間の会も誕生しました。近い将来、生徒と生徒が互いに支援し合えるインクルーシブな学び舎ができるように、一歩一歩進めていきたいと考えています。そして、これらの取組みが、例えば、難関大学合格を叶える学力向上の妨げになる、というような考えが誤っていることを証明できればと密かに思っています。
他者を思い、皆が幸せに生きる術を考え続ける意欲と強さをブレずに持つことが、社会人になってからも、優しさと思いやりに満ち、高いモチベーションを持って心豊かに生きる重要な要素になると確信しています。
とてもいい時間になりました。有難うございました。