1日め11時20分から、2日めは10時50分から多目的ホールで能楽部による「能楽披露会」が催されました。
本校の特色ある部活動のひとつである能楽部は、昨年度に3年生が引退して部員がいなくなり、休部状態になっていましたが、今年度1年生3名が新たに入部し、活動を再開しています。指導は宝生流シテ方能楽師の石黒実都先生とその指南を受けられた国語科の青木先生です。
OGの長谷川さん(73期)、安竹さん(75期)、中川さん(75期)の地謡で、初めに1年宅間さんによる「猩々」が仕舞が披露されました。
続いて、1年内津さんによる「竹生島」、1年友定さんによる「猩々」の仕舞が披露されました。いただいた番組によると、「猩々」は、中国のある若者が、水に棲む猩々という妖精からお酒が湧き続ける不思議な酒壺をもらい、末永く栄えたというおめでたい曲とのことです。また、「竹生島」は、琵琶湖に浮かぶ竹生島を舞台に水を蹴立てる龍神をダイナミックに舞う曲とのことです。観ていて、なるほどと思いました。1年生でここまでできるようになるとは驚きです。
続いて、顧問の青木先生による「清経キリ」の仕舞が披露されました。最後に、内津さんのシテ(土蜘)、宅間さんのツレ(源頼光)による連吟「土蜘」が披露されました。「土蜘」は、源頼光のもとに僧に化けた蜘蛛の精があらわれて無数の糸をなげかけ、それを頼光が枕元の太刀で斬りつけ,蜘蛛の精が消えていく場面を謡っているそうです。
私にはとても難しく、言葉の一つ一つをすぐに理解することができませんでしたが、はじめに番組を読んでいたので、やっとぼんやりと分かるところもありました。すべてを理解して諳んじて謡う生徒たちに敬服しました。生徒の能力って本当にすごいです。有難うございました。