白露のころを迎えましたが、大阪はまだまだ記録的な暑さです。それでも日が暮れるのが早くなりました。生徒たちが部活を終えて帰るころには黄昏時になっています。もうすぐ秋がやってくることでしょう。
土星が衝の位置にあり、見頃を迎えています。衝とは、地球を挟んで太陽のちょうど反対側の位置のことをいいます。すなわち、土星は、太陽が西に沈むと東から上り、真夜中に南中するので、一晩中よく見えるのです。
土星がどこにいるか...、かつて授業で生徒と一緒につくっていた星座早見盤を引っ張り出して、星座の中に土星をマークしてみました。今日の夜中、南の空はすでに秋の星座が並んでいます。秋の星座は暗いので、夜空が明るい大阪では分かりにくいでしょう。その中で南の空低く、ひときわ明るく瞬く純白の1等星がすぐに見つかります。「秋のひとつぼし」こと、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトです。
そのすぐ上にオレンジ色に光っているのが土星、ちょっとした望遠鏡で見ると、上の図のように綺麗なリングを楽しむことができます。0.6等級の明るさなので、私にも眼鏡をかければ容易に見つけることができます。
星座を形づくる星々と違って、土星や木星などの惑星は瞬くことがないので簡単に見分けることができます。今もよく見えています。見たことがない人は一度観てくださいね。また、夏の大三角が西に沈もうとしているところや、東からは、冬の星座が木星と一緒に東から上ってきています。
もうしばらくは暑い日が続きそうですが、気分転換にダイナミックに夜空を彩る星々を眺めてみるのもいいかもしれません。