異常な暑さが続いています。2006年に統計を取り始めて以来、WBGTの値が危険とされる31℃を超えたことが、9月に入って一日もなかったのに、今年は今日で3日め、しかも今日は11時、12時、13時、14時と4回連続で31℃を超えました。9月の中旬になって、真夏の最も暑い時期と同じ暑さになるのは、過去に経験したことがないでしょう。いったい何が起きているのでしょう。
17日は中秋の名月、22日は秋分です。その頃にはどれほど涼しくなっているのでしょうか。
芸術の森に、生徒たちの新しい作品が展示されています。2年生の「書道Ⅱ」では、おもに仮名文字で書かれた和歌の短冊が飾られています。何とも和歌らしい趣のある作品です。
朝ぼらけありあけの月と見るまでに 吉野の里にふれる白雪 坂上是則
瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末にあはむとぞ思ふ 崇徳院
思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを 小野小町
ながらへばまたこのごろやしのばれむ 憂しと見し世ぞ今は恋しき 藤原清輔朝臣
人はいさ心もしらずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける 紀貫之
ももしきやふるき軒ばのしのぶにも なほあまりある昔なりけり 順徳院
「思ひつつ...」のほかは全て百人一首に載っている歌ですね。今年も3学期に1,2年生は生徒自治会主催の百人一首大会が予定されているはず。「瀬をはやみ...」は「せ」の一言決まりの歌。「せ」と言えば「われても末に...」と私も覚えたものです。
それにしても「瀬をはやみ...」は激しい歌ですね。千年の時を越えて今も詠まれているとは、当時の誰が予想していたでしょう。言葉のチカラって凄いものです。
小野小町の「思ひつつ...」もとても有名な古今集にある歌ですが、百人一首には、「花の色は...」が選ばれていますね。
西暦900年に没したと伝えれている小野小町が、千百年以上も未来の2024年9月に、ある若者によって自分の歌が短冊にしたためられるかもしれないと思ったでしょうか。
そんなことをつらつらと思わせる素敵な作品ばかりでした。有難うございました。次はどんな作品が見られるか楽しみです(^^)/