本日、5時間めに多目的ホールで2年生を対象に、卒業生による「進路講演会」が行われました。
今回は、地方の大学で学んでいる75期(総合学科25期)の2人に来て話をしてもらいました。
一人めは大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部2回生の久保田美音さんです。立命館アジア太平洋大学は世界の様々な国から来られた多くの留学生と共に学ぶ国際色豊かな大学です。久保田さんは今高ではダンス部に所属して大会やイベントに参加しながら、人を支える仕事もしたいと思うようになりました。とりわけさまざまな国や民族の多文化を学び、関わりたいとこの大学への進学を決めたそうです。
また、久保田さんは高校の時に、「次世代リーダー養成塾」に自ら進んで入塾し、そこで、企業の代表者であったり、大学の先生であったり、社会の第一線で活躍する方から、自分の将来の生き方を拓くヒントをたくさんもらったとのことです。
現在、大学で、英語、スペイン語、韓国朝鮮語、インドネシア語の4カ国語を学び、海外研修で学校をプロデュースする実習を行うなど、この大学ならではの充実した学びをすることができて生き生きとされていました。卒業したら海外でさらにステップアップしたいそうです。
2人めは、岡山県新見市にある新見公立大学健康科学部地域福祉学科2回生の桐山陽菜さんです。新見公立大学は、学部は健康科学部唯一で、別に助産学専攻科と大学院(看護学研究科)がありますが、学部生の学生数は1学年定員180名の小さな大学です。桐山さんは、介護福祉士と社会福祉士の両方の資格が取れる定員50名の地域福祉学科に進学しました。
桐山さんは、高校の時から福祉の仕事に就きたいと思っていましたが、軽音フォーク部で好きな楽曲を歌ったり、今高祭などの行事に熱中したりしていて、受験に対応できるように学んでいたのは3科目だったので、国公立大学は諦めていました。私立大学は学費が高く、下宿してまで負担を掛けるわけにはいかないと、自宅から通える大学に限定しざるを得ない状況で、物足りなさを感じていたところ、進路の先生から3科目でも受験できる国公立大学があることを教えてもらい、にわかに地方の国公立大学への視野が広がったそうです。
新見公立大学に進学してとても満足して充実した大学生活を送られていることが伝わってきました。まず、大阪とは異なる長閑な環境で、スタバもマクドもなく、初めはやっていけるかなと不安でしたが、お金を使うこともないし、地元の方々から野菜をもらったり、地域のイベントに参加したり、とても優しく温かくしてくれたり、また、学生は皆一人暮らしで、北海道から沖縄までさまざまな地域から来ている人が集まり、一緒に過ごしてとても楽しく、来て良かったと満足されていました。
また、大学も人数が少ない分だけ、先生との距離が近く、とても親切丁寧に教えてくれて、学習環境としてもとても満足しているとのこと。将来は、大阪か神戸辺りに戻って、介護福祉士や社会福祉士の資格を生かした仕事に就きたいとのことです。
二人とも、地方の大学でそれぞれの夢を叶えるための学びを、目標に向かってまっすぐに学ぶことができていて素晴らしいなと感心しました。
二人の話が終わって質疑応答の時間があり、数人の生徒が質問をしていました。2年生の皆にとって、自分の進路を考える大きなヒントになった人もいるのではと思いました。心に響く話をしてくれました。有難うございました。