第29回全国高等学校総合学科教育研究大会高知大会

 昨日より「第29回全国高等学校総合学科教育研究大会高知大会」に出席するため、高知市に来ています。今日は朝から高知県立高知東高等学校の取組みを聴き、授業を見学しました。

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 高知東高校では2,3年次の「総合的な探究の時間」は開校の精神「立志」のもと、「自分は将来どのように社会貢献するか」を学校のメインテーマとして、それぞれの生徒が自らの進路と関わりのある探究課題を設定し、街や社会を良くするための探究活動が行われています。

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 公開授業では、3年生の代表生徒発表会を見学しました。発表生徒自身の進路との関わりが深いテーマに取り組んでいて、本気になって意欲的に取り組んでいることが伝わってきました。

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 午後からは、県庁近くの高知県民文化ホールで開会行事、文部科学省講話、全体発表、記念講演が行われました。全国377校の総合学科高校から265名の先生方が集まりました。開会行事のあと、文部科学省初等中等教育局視学官の藤枝秀樹氏から「『探究』の重要性について―なぜ、今、『探究』なのか―」をテーマに、予測困難な次代を見据えた学びの必要性について話されました。

 続く全体発表では、高知県総合学科4校の代表生徒による発表が行われました。それぞれのテーマは次の通りです。どの発表も深く感心するものでした。特に室戸高校の国際交流の取組みの濃厚さには圧倒されましたし、春野高校のフィンガーライムの特産物化をめざした栽培の取組みは、全く実業家としての活動そのもので、地域の希望を取り込んで近い将来大成功を収める事業になるのではと思いました。凄かったです。

(1)「海外に一番近い高校」~高知県立室戸高等学校の国際交流を生かした学習活動~

(2)「果樹農業の未来を救う」~高知県立春野高等学校~

(3)「宿毛市を旅の通過点にしないために」~高知県立宿毛高等学校~

(4)「学校設定科目『自然環境と防災』」~太平洋学園高等学校~

 記念講演は、車いすラグビー日本代表のキャプテンで、2024パリ・パラリンピック金メダリストの池透暘さんをお招きし、「逃げなければ道は拓ける」の表題で本当に貴重なご講演をいただきました。

 明日は朝から分科会を行い、昼に終了する予定です。本大会の事務局を務められた高知東高校の山田校長先生をはじめ、高知県の総合学科高校の皆様、本当にありがとうございました。全国の方々とのつながりもでき、とても良い経験になりました。来年は山口県で行われます。