蒸し暑くなりました。一昨日に九州南部が梅雨入りしたと発表されたとおり、日本列島のすぐ南で停滞している梅雨前線の影響のようです。近畿地方の梅雨入りは平均して6月6日頃ですが、今年はどうなるでしょうか。九州南部同様に早く梅雨に入るのではと、体育祭の実施が心配になってきました。
自宅近くの田んぼに水が張られ始めました。すぐさま蛙の合唱が聞こえます。
明日から1,2年生も1学期中間考査が始まります。今日は一生懸命勉強していることでしょう。明日のテストは、1年生が「現代の国語」と「地理総合」、2年生が「現代文精読」と「英語探究Ⅰ」です。また、3年生は選択科目で、「古文講読」と「日本史考究」「世界史考究」「理系地理探究」と「数学記述演習(文系)」「数学記述演習(理系)」です。記述演習の理系は、大学入試に備えて120分の考査時間です。集中力を切らさず頑張ってください。
ところで、テスト勉強している今も、考査中も、とりわけ第一に授業中も、「面白がる」ことができているでしょうか。教科書や副読本を読むときも、問題集の問題を解くときも、英和辞書や辞典を引くときも、「面白がる」ことができればいいですね。
実は、この「面白がる」ことと、学力とが強い相関を持っているように思います。頭から学校の授業(特定の教科・科目の場合も)や勉強は「面白くない」ものとして自分の頭に刷り込んでいるようでは、おそらくいくら頑張って勉強していても、なかなか学力が伸びないでしょう。いろいろな教科や科目の一つ一つを、どのように捉えて、どのような考え方で進めれば、勉強を「面白がる」ことができそうか、それを努めて考えることが、学力を効率よく向上させる重要なポイントだと思います。
数日前に水が張られた田んぼに隣接する休耕田は、ちょっとした原っぱになっていました。ホトケノザが咲き乱れ、5,6羽のモンシロチョウが舞い巡っていました。毎日歩く道沿いの見慣れた風景も「面白がる」ところがたくさんありそうです。何事にも「面白がって」生きる姿勢ができていくことで、学校の勉強も面白くなり、学力がぐーんと伸びるきっかけになることでしょう。
今年1月に行った「私達まつり第2弾~スペシャル・トーク」で話した58期卒業生(総合学科8期生)で漫画原作者の金城宗幸さんの言葉を再掲しておきます。何事にも「面白がる」ヒントになればと思います。
「ネット社会になって、さまざまな選択肢が絶えず提示される中で、『勝手に思う自分』を保つことが結構難しくなっているが、自分はこうだと『勝手に思う』ことが重要で、次に、それを『面白がる』こと、そして、それを(ことばや芸術等何らかの)『形にする』ことが大切です。」