1年人権学習(貧困問題)行いました

 本日午後から1年対象の人権学習を行いました。今回のテーマは「貧困問題」についてです。いつも教職員研修や生徒の探究学習フィールドワーク等でお世話になっているNPO法人釜ヶ崎支援機構理事・事務局長の小林大悟さんを講師にお招きし、約75分間講演してもらいました。

s-20251106 (16).jpg

 簡単な自己紹介に続き、これから話される内容について、3つのポイント(目標)を示されました。

(1)地域(新今宮周辺)やホームレス問題について少しでも知り、興味・関心を持つ

(2)ホームレス問題を通じて、一人ひとりの人権や命について考えるきっかけを持つ

(3)将来、自分が困ったとき、または自分の近くにいる人が困ったときに撮るべき行動を覚える

s-20251106 (19).jpg

 「みなさんは、ホームレスと言えば、どんな格好をした人を思い浮かべますか。それは外見で人を見てしまってはいませんか。それは良くないですね。間違っていることも少なくない。私のような格好の人でもホームレスの人はいますし。傷んだ服を着ていても家に住んでいる人もいる。大切なのは、傷んだ服を着ている人を見たら、『ホームレスだ』と決めつけてそれ以上の思考を止めてしまうのではなく、『どうして傷んだ服を着ているのかなぁ。どうされたのかなぁ。』と、しっかりと向き合い考えることです。」

 小林さんは続けられました。

 「今、人数は減りましたが、全国にホームレスの方はおよそ2,500人おられます。皆さんは15~16歳ですか。今、ホームレスの方は、皆さんの年齢の時に、誰一人として自分がホームレスになるとは思いもしていませんでした。何故ホームレスになったのか、一人ひとり異なりますが、いろいろな事由が重なってことが多く、私達が学び理解するには、その問題の一つ一つにしっかりと向き合うことです。」

 講演の後、教室に戻って学んだことの振り返りをしました。小林さんの講演を聴いて、ホームレスの方々が直面している問題を、生徒の皆さんが自分事として捉え、皆さんが生きる未来が、「すべての人のいのちが輝く社会」にするために、何ができるか考えてほしいと願っています。

 先月閉幕した大阪・関西万博も、夢と希望をもって「いのち輝く未来社会」を示していました。小林さん有難うございました。初めに示された3つのポイントを、生徒達が十分考えるようになれば幸いです。