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「第30回全国高等学校総合学科教育研究大会(山口大会)」に出席しています

 昨日午後から「第30回全国高等学校総合学科教育研究大会」に出席するため、山口県に来ています。

 今日は朝から山口県立防府西高等学校を訪問し、1,2時間めの授業を見学しました。防府西高校は1979年(昭和54年)に開校し、2003年(平成15年)に総合学科に改編されて23年めを迎えています。

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 防府市西部に位置する、周防灘を望む風光明媚な大道地区にあり、1学年4クラスの生徒達が通っています。全国から集まった総合学科高校の私達のために、時間割変更をして始業時間もずらせて、9時10分から1年生が「産業社会と人間」で取り組んできたポスター発表会(クラス発表会)の見学ができるようにしていただきました。テーマは地元「大道を盛り上げよう」です。ある教室で、生徒が北海道旭川市の取組みを例に挙げて、「大道でもできるのでは」と提案していたところ、発表後の質疑応答の時間に、ちょうど後ろで見学していた先生が手を挙げて、「私は北海道旭川市から来ました。ここで、こんなに詳しく旭川のことを調べてくれている生徒さんがいるとは思いませんでした。感激しています。有難うございました。」と話され、生徒達も驚いていました。

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 各クラス10から11班に分かれてそれぞれフィールドワークを行い、町の人々と繋がってヒントをもらいながら、大道地区を盛り上げる持続可能な方法を考え、それを1枚のポスターにまとめて発表していました。

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 2,3年生はさまざまな選択授業が行われていました。商業科の先生による2年「簿記」の授業や、3年「スポーツⅡ」はスクールバスで近くのゴルフ場へ出かける等、本校にはない特徴が印象的でした。今回は、他に山口県立宇部西高等学校も公開授業を行い、全国から集まった多くの先生方が見学に行かれていました。

 生徒にとってより良い総合学科を作るには、どのような授業を用意して、どのようなカリキュラムを組むかが最も重要だと言えるでしょう。今回のように、他府県の授業の様子を見ることはとても勉強になります。有難うございました。

 午後から新山口駅近くのKDDI維新ホールに一堂が会し、開会式、3校からの生徒発表、文部科学省初等中等教育局視学官の藤枝秀樹氏及び(株)日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介氏の講演を聴きました。生徒の発表や、お二人の講演はこれからの総合学科の在り方を考える大きなヒントになりました。有難うございました。

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 明日は同ホールで5つの分科会に分かれて、研究協議が行われます。