今年度、本校は特別非常勤講師の先生方による次の9講座の選択授業を開講しています。「声楽」「和楽器」「中国語文化研究」「韓国朝鮮語文化研究」「点字入門」「カウンセリング入門」「看護・福祉」「スポ―ツ心理学」「FP基礎」、特別非常勤講師の先生方は教員免許はありませんが、大学の先生であったり、その道のプロであったり、私たち教職員にはできない専門的な内容を教えてくださります。先生方は他に仕事もなさってられるので、週1回、ソレイユのスクーリングがある火曜日を除く3,4時間めに来ていただき、2,3年生が選択できるようにして一緒に学んでいます。

今週は昨日紹介しました「点字入門」の他、袁冬梅先生の「中国語文化研究」と金在永先生の「韓国朝鮮語文化研究」の授業を見学しましたので、紹介します。袁先生も金先生も長年本校に来てくださっています。
11月19日(水)4時間めに袁先生の「中国語文化研究」を見学しました。今年度は4人の生徒しか選択しませんでしたが開講して教えていただいてます。見学してみると、袁先生は、一つ一つの文の構成について文法的に細かいところまで正確に教えられていて、それらをすべて生徒達が理解していることに驚きました。習い始めて半年余りでこんなにも分かるようになるのでしょうか。


例えば、介詞(前置詞)の「在(~で)」「离(~から)」「从(~から)」「到(~まで)」「給(~に)」などを挙げられてその語法を学んだり、SVOの構文のOに当たる動詞フレーズや形容詞フレーズの例を書いて正確な発音で読んだりするなど、中国語を知らない私には到底ついていけませんでした。
名詞の前に置く介詞「給」は、名詞が人の場合で、「私に」だったら「~くれる」という意味になり、「私以外の場合」は「~あげる」になることも教わりました。
我给你看地图吧。(あなたに地図を見せてあげましょう。)
また、授業は、科目名にも明記されているように語学を学ぶだけでなく、その国の文化や伝統なども学ぶことも大切にしています。この時間は「微信」と呼ばれる中国版のLINEがあったり、SNSは「短信」と呼ばれれていたり、中国のスマホ事情について学びました。中国語を読めて書けて話せるようになっている生徒達に感心です。とても感銘を受けました。有難うございました。
11月20日(木)3時間めに金先生の「韓国朝鮮語文化研究」の授業を見学しました。金先生は会話をとても大切になさっていて、授業の初めに「アメンボの唄」 を皆で大きな声で歌って発声練習をしました。そして度々、「話すときは相手の瞳をじっと見て話すのですよ~!」と笑顔でメッセージを送られていました。

授業は、先日猪飼野のコリアタウンへフィールドワークをした振り返りを班に分かれてしました。JR環状線「桃谷」駅をスタートして桃谷商店街を通って、日本最古の橋と言われている「つるのはし」跡の石碑(西暦324年に猪甘津(いかいのつ)に架けられたとの記述が日本書紀にあり、鶴が多く飛来したことから「つるのはし」と呼ばれたのが「鶴橋」の由来だと言われています)を見学し、コリアタウン~御幸森神社~ソカイ道路~鶴橋商店街、そして国際市場を楽しんでゴールの「鶴橋」駅に着くコースを巡ったとのことです。
生徒達は班ごとに話し合って、⓵行ってどうだったか? ②後輩に勧めるか? ③何を食べたか? ④何が心残りだったか? について班ごとに発表しました。⓵文化をすることができて良かった。いろいろな美味しいものを食べることができた。②もちろん勧める。③時間が足りなかった。もっといたかった。という意見でいっぱいでした。
そのあとで、皆で基本的な会話文の読みの練習を元気いっぱいにしました。中国語の授業も韓国朝鮮語の授業も、とてもいい学びができています。有難うございました。진심으로 감사합니다.