1年「人権学習」を行いました

 本日5,6限に多目的ホールで1年「人権学習」を行いました。今回のテーマは拉致問題と多文化共生社会についてで、学習のおもな目標は次の4点です。

(1)日本と朝鮮半島との歴史的関わりについて知る。

(2)現在の日本と朝鮮半島の間にある問題について知る。

(3)「めぐみ」を視聴することで、拉致問題について知る。

(4)人権講演を聴いて、共生社会について考える。

 初めに、拉致被害者の横田めぐみさんのご両親が監修されたアニメ「めぐみ」を視聴しました。「めぐみ」は昭和52年(1977年)、当時中学1年生だった横田めぐみさんが、学校からの帰宅途中に北朝鮮当局により拉致された事件を題材に、残された家族の苦悩や懸命な救出活動の模様が描かれたドキュメンタリー・アニメです。

 次に、社会科の西口先生から「日本と朝鮮の関係史」と題して近代(明治)までの日本と朝鮮半島の関係及び朝鮮併合について教わりました。そして、問題の一つである「拉致問題」について、「内閣官房長官拉致問題対策本部HP」により確認する等を行いました。

 

 続き6限には、コリアNGOセンターの郭辰雄さんを講師にお招きし、「共に生きる社会~朝鮮半島と私達」の演目でのご講演を聴きました。朝鮮と日本との文化の違いや、大阪に何故コリアタウンがあるのか、それはどのような歴史と背景があり、そこに人々のどのような思いがあるのか、そして、戦後から今日に至るまでどのようなことが起きてきたか等について、分かりやすく丁寧に教えてくださりました。

 本校は、生徒の皆さんに「共生社会のリーダー」として次代を創る人になって欲しいと願っています。自分一人が幸せになるのではなく、自分も周りの人々も同様に、生まれてきた人は皆、等しく幸せに生きることができる社会になるようにと、まずは、この世界にいるいろいろな人の気持ちが分かるように努めて欲しいと願っています。自分が理解され大切にされるように、他者を理解し大切にすることが共生社会を創る「はじまり」になるでしょう。今日は郭さんの講演を聴き、人権について深く考えることができたと思います。郭さん有難うございました。