特色ある授業ー被服実習ー

先日に続いて、家庭科の科目を紹介します。「2年次 被服製作実習Ⅰ」です。4月から夏までは、基礎縫いのトレーニングを続け、受講者全員が被服製作技術検定4級に合格することができました。ここからは、身につけた縫製の技術を使って作品製作を本格的に学んでいきます。 まずは、簡単なトートバッグの製作から始めるのですが、ちょっと仕掛けがあります。生徒に手渡されたのは無地の白布。藍の絞り染めで白布に柄をつくってカバンに仕立てるのが課題です。

   

慣れない染色に戸惑っていましたが、基礎縫いの技術と想像力をフル回転させて絞っていきます。染色は、本格的な天然藍の建染めです。デニムと同じだよ、防虫作用があるよ、と染色の知識も交えながら染めていきます。

   

染め終わった布は一気に藍色に発色します。絞りを解いて、色落としのためにしっかり洗って完成です。

   

自分で考えたデザインがきちんと出たか、工夫したところがうまくいったか、ドキドキしながら作業を進めました。でも、ここからが本番。せっかく染めた自分だけのオリジナルの布。これからの授業で頑張ってトートバッグに仕立てていきます。実習で扱う材料や作品に愛着や思い入れを抱いて欲しいという思いを込めた授業です。