平成25年度 第25回 大阪府立中津支援学校 高等部 卒業式
お祝いのことば
冬がようやく終わり、温かい日の光を受けて中庭のもくれんや地域の方々が植えてくださったチューリップ、桜の木は新芽をつけ、つぼみを膨らませ、今か今かと春の訪れを待っています。
高等部4名のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
今、一人ひとりに卒業証書をお渡ししました。この卒業証書は中津支援学校で皆さんが、3年間、ここにいたという証であり、ここで頑張ったという証です。ここに仲間がいて、泣いたり笑ったりして、一緒に過ごしました。でも、今日は、この3年間に区切りをつけて、それぞれの進路に向け旅立つ日です。
今日、みなさんの旅立ちの日に、大阪府教育委員会 様をはじめ日頃よりご支援を賜ります、大阪府立整肢学院の院長様、整肢学院職員の皆様、旧職員の皆様など、公務ご多用のところご臨席を賜り、卒業生とともに心から厚くお礼申しあげます。
また、保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。
今、皆さんの心の中に、中津支援学校での様々な出来事が、次々と思いだされるのではないでしょうか。
私は皆さんと行った東京ディズニーシーへの修学旅行は一番の思い出です。一緒に食事をし、パレードを観たり、写真を撮ったり、水族館を見学した事の一コマ、一コマが思い出されます。皆さんにとっても最高の思い出でになったと思います。
そして中津まつりでは、「なんでもアリスのワンダーランド」は、NさんKさんの名コンビでとっても可愛く最高でした。
「スーパーの王子様」の劇では少し自信のない高校生役のU君とK君が、「やればできるトイ・トイ・トイ」と励まされ、何事にも挑戦することの大切さを知り、実際の学校生活でもたくさんの事に挑戦しがんばりました。
人は、目標を持って生きることは大切だと思います。「今自分にできることって何だろう」と考え、一日一日を大切にし、自分の夢が叶うように、夢に向かって歩いて欲しいと思います。
そして、挨拶を出来る人になってください。挨拶はなくても、人は生きられます。でも挨拶があったらとってもうれしい気持ちになります。挨拶は相手を好きか嫌いかはともかく、あなたの存在を認めるということです。そして、私達は、お互いに人間としての存在を認め合い、分かり合おうとしなければ、自分の心が広がらないと思います。卒業生の皆さんは、とっても笑顔が素敵でした。笑顔で挨拶をし、たくさんの人と繋がって行って欲しいと思います。
卒業してもいろんなことがあると思います。うれしい時、つらい時、どんな時でも、中津支援学校に来てください。待っています。
保護者のみなさま、本日は本当におめでとうございます。
私たち教職員は、これからも、卒業する4人の中津のなかまが、夢に向かって歩んでいくよう、できる限り、支援していきたいと思います。
保護者の皆様も、いつでも中津支援学校にいらしてください。
終わりにあたり、改めまして、本日ご臨席いただきましたご来賓はじめ皆様に御礼を申し上げます。ありがとうございました。これからも本校の発展のため、子どもたちが笑顔で夢に向かって歩いて行けるよう、ご指導、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 以上を持ちまして、お祝いの言葉といたします。
平成26年3月7日
大阪府立中津支援学校
校長 小林 信恵