7月3日(金)に高等部FGグループは、「大阪市職業リハビリテーションセンター」にでか
けました。通称「リハセン」と呼ばれるこの施設は身体障害・知的障害・精神障害のある方を
対象とした就労訓練施設で、利用者の人たちは、ここでの訓練を通して企業での就労を目指して
います。彼らは事務的な職種・サービス業的な職種など様々な職種へ就労してゆくそうです。
当日は、バスで移動するグループと、地下鉄を利用して施設まで移動するグループに分かれて行動しました。地下鉄グループは、将来的な自立を見通した時、自力で公共交通機関を利用して目的地に移動できる力が必要とされるので、今回その練習を目的としました。中津~喜連瓜破の間はかなりの乗車時間があるのと、梅田~東梅田間の乗換には経験を要するのでメンバーたちは出発に当たってはかなり緊張していました。
両グループがそろって見学になりました。1階はサービス・作業系の訓練プログラム、2階は事務系の訓練プログラムが展開され、2つの見学グループで交代して見学しました。1階では、注文表に基づいて決められた数量の商品を選んで梱包する「ピッキング」の訓練や、はんだ付けと材料加工の訓練、2階ではパソコンを使った簿記やデータ管理の訓練、ビジネスでのコミュニケーション能力を高める訓練が行われていました。見学の後で、所長さんより、施設の説明、卒業後に必要な力などについてお話がありました。「以前であれば、到底就労は無理であるといわれた場合でも、現在では、いろいろな支援を受けながら就労して自分の生活を営んでいる方が増えてきた。皆さんも自分の希望をしっかりと持って進んでください。また、自分で移動できる力は必要ですよ。」との内容には現場の方なりの説得力があり、今後のイメージを与えられたように思いました。