12月10日（金）に、中学部FGグループは体験学習として大阪市北区中之島にある国立国際美術館に、「ボイス＋パレルモ展」の鑑賞に行ってきました。
生徒たちにとっては美術館に行くこと自体が初めてであるため「美術館とはどういう所なのか」「美術館での基本的なマナー」や、現代美術を見るために「美術作品はどのように鑑賞すればいいのか」「現代音楽」などについて事前学習を行いました。
「ボイス＋パレルモ展」は、ヨーゼフ・ボイスによる帽子に脂肪が塗ってある作品『ジョッキー帽』など、かなり前衛的な内容の展示でしたが、初めての経験ということもあり生徒たちは自分の体より大きな絵の前で立ち止まってじっと作品に見入る姿などが見られました。
絵を描くことが好きな生徒は全作品の前で立ち止まり、「これは窓に見える。外はこんな景色なんじゃないか」や、フェルトのポストカードを観て「フェルトを使ってるのは手紙の分厚さってことなんじゃないか」など感想を言い合いながら、同行してくださった学芸員さんも驚くほど真剣に見ていました。予定時間の半分を過ぎても3部屋までしか進まず、全然時間が足りないと、美術鑑賞について、楽しそうに話していました。
学芸員さんの説明によると、現代美術の場合は「意味が理解できにくい」「面白くない」と感想を言い、全く立ち止まらない人が多い中、「中津支援学校の皆さんは、とてもよく見てくれて嬉しい」とのことでした。
生徒の興味関心の幅を広げ、新しい世界を体験でき、とても有意義な経験となりました。
