• トップ
  • 2022年
  • 8月
  • 校内研修「個別の教育支援/指導計画におけるアセスメントの活用について」

校内研修「個別の教育支援/指導計画におけるアセスメントの活用について」

7月21日(木)大阪府立住之江支援学校 首席 岩山カイナ先生を講師としてお招きし、「個別の教育支援/指導計画におけるアセスメントの活用について ~A²[支援のための発達アセスメント]を用いて~」と題し、校内研修を実施しました。

本研修では「A²」というツールを用いて、アセスメントの役割や課題、アセスメントと個別の教育支援/指導計画のつながりなどを学びました。

特に、アセスメントの役割に関する内容では、アセスメントから得た情報から、児童生徒にとって"ドンピシャ"な目標設定を行うことが何よりも大切であるとのお話を聞きました。
 目標設定がずれてしまうと、いつまでも"できつつある"という状態が続いてしまい、十分な時間をかけても目標が達成できない、という状態になりかねず、"ドンピシャ"な目標設定を行うには、指導者の「できるだろう」という"主観的"な希望や経験則からではなく、"客観的"な行動観察・実態把握によって課題と目標を明確にすることが大切なのだと改めて確認する機会となりました。

また、指導の客観性を保つ手段として、「A²」という児童生徒の課題・目標・指導方法の検討に活用できるツールをご紹介していただきました。

 研修では、参加者がそれぞれ職員室の自身の座席で、ツールのダウンロードから評価までを行い、実際の使用感を体験しました。チェック項目はシンプルで、早ければ10分ほどでチェックを終えている参加者も居り、初めてでも使いやすいと感じました。また、作成したアセスメントをもとに、自動でグラフを作成し視覚化するという機能に驚く参加者も多くみられました。

「A2」を使ってアセスメントを作成する体験の後には、実際に作成された「A2」の事例を使って検討会を行いました。参加者が2~3人ほどのグループに分かれ、事例の児童について、
① 長期目標   ② 短期目標   ③ 具体的な支援の方法
などを検討し発表しました。
 検討会の最後には、事例に挙げられた児童の実際の具体的な実態や、ADHDなどのいくつかの障がいを例に、それぞれのグラフに現れやすい形状の傾向についてなどご紹介いただきました。

「"客観的"な目標設定」の重要性や、「A²」の活用方法の紹介と実践的な事例検討会など、今回も非常に充実した研修となりました。
 この研修を踏まえ、これからもアセスメントをより効果的に運用し、「個別の教育支援/指導計画」の作成に結び付けていきたいと思います。

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30