3月8日(金)、「第35回 高等部 卒業式」を行いました。
今年度の卒業式は、新型コロナウイルスの5類変更後初めての卒業式で、マスクをすることなく国歌・校歌の斉唱を行うことができました。
ジャケットに袖を通してフォーマルな装いを先生方に「カッコいいね」「似合うよ」等多くの言葉をかけてもらい、いつもの教室も白布や花で飾られて普段と違う雰囲気を感じると、一人ひとりが不思議そうな表情を見せていました。
卒業生は式前から落ち着きを見せ、音楽とともに会場の扉が開くと堂々と礼をして入場しました。卒業証書授与や卒業生の言葉でも厳粛な雰囲気に緊張感を見せながらも証書授与ならびに旅立ちのことばを行うことができました。
全体合唱では録音した自分たちの声との合唱で「ふるさと」を歌いました。何度も録音に取り組むたびに歌も上達し、マイクを使わなくても多目的ホールに響きわたる歌声が出せるようになりました。歌の最後のロングトーンでは、自分の目標とする長さまで声を伸ばせた生徒の口からは「よっしゃ!」という満足感を伝える声が出ていました。
退場では会場の外まで多くの先生に見送ってもらいました。とても長い花道で多くの方々からたくさんの言葉を贈られながら、嬉しそうな様子を見せていました。
その後教室に戻り、ドラムセット2台を使って音楽で取り組んできたドラムの取り組みを家族に披露しました。厳粛な式とは、打って変わって賑やかになり、最後は3年生の3人で一曲叩いて終わりました。休憩を取ってから小学部から高等部までの中津支援学校での生活を振り返るスライドショーを見ました。懐かしい先生やまだ小さかった友だちの姿が映ると嬉しそうに話していました。
スライドを見終えてから担任の先生からの最後の言葉をもらい、教室を後にしました。生徒一人ひとりが、旅立ちの時を迎え、先生や家族からのはなむけの言葉を胸に卒業することができました。ここまで、関係をいただきましたみなさまに、心より、感謝いたします。