1年生 先輩(卒業生)の話を聞く会

 12/11(月)1年生の進路学習の一つとして『先輩の話を聞く会』がありました。今年で4回目になりますが、今回は3月に卒業した「なにわ」の1期生に初めて講師として参加してもらいました。講師は難波支援学校の卒業生を含めて5名、職種は「販売」「事務補助」「清掃」「食品」「介護」とさまざまです。

 先輩からの話では、仕事に関すること(就業時間や作業内容、嬉しかった事や社会に出て大変だった事)や余暇(休日の過ごし方など)について、最後は、高校生の間にやっておいた方がよいことなどを話してもらいました。

 就業時間はそれぞれでしたが、始発に乗って6時30分から働いている清掃の先輩は、生活リズムに気をつけながら、欠勤無く働いているとのことでした。販売では、商品について覚えることがたくさんあり、笑顔や声の大きさなど気をつけていること、外国の方が来られた時の対応について、食品では忙しい中、作業速度に気を付けて効率よくやり方を考えられるようになったこと、失敗してしまった時はすぐに報告をして対応できたことを話してもらいました。事務では、守秘義務が多く仕事の話をする時も気をつけていること、入力ミスなどはしてはいけないこと、介護では、たくさんの利用者の方の名前を覚えるのが大変だったこと、ケガや事故に気を付けていることなど話してもらいました。

 楽しく休まずに仕事ができていると話していましたが、どの先輩もコミュニケーションや職場の方との人間関係の難しさについて大変さを感じていました。給料をもらえること、「ありがとう」と声かけしてもらえることに喜びややりがいを感じていることも話してくれました。生徒たちは、そのような先輩からの言葉を聞きながら、紙いっぱいにメモをとっており、感想を作文にしました。

「自分にはまだまだ足りていない」

「あいさつをした時、笑顔で返してもらえることに共感しています」

「高校生活の中で改善できるものはして、自分に足りないものは、自分自身で気づいていくことが大事」

「先生がいつも言っている『あいさつ』『言葉づかい』について「やっぱり、そうなのか」と思った」

「困った時に相談できる人がいるかが、どれだけ大切なことなのかわかりました」

「苦手なことはそのままにせず、できるようにならないとなと感じた」

 質問には、なかなか手があがりませんでしたが、感想文を見ると『働くこと』に対する意識や考え方を持てているようでした。4期生のみなさんが卒業後「なにわ」の先輩として話しに来てもらえることを楽しみにしています。

 5名の講師の先輩方、忙しい中、後輩たちのために貴重な時間を作っていただきありがとうございました。