一年を振り返って

激動の2020年も残り少なくなってきました。この一年間、子ども達と接していて、まず「基本の生活習慣」が何よりも大切であるということを感じました。これは私たち大人にも当てはまります。

規則正しい生活のポイントは、質のよい充分な睡眠とバランスのとれた食事です。昔から「早寝早起、病知らず」という諺があります。睡眠不足によって、人は体調を崩しやすくなります。充分な睡眠をとることで脳内の疲労を解消し、ストレスの解消につながり内分泌系のリズムも整ってきます。免疫力を上げるためにも充分な睡眠を心掛けたいものです。

そして食について。「和食」は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録され注目を集めています。季節感を大切にし食品本来の味を引き出す「和食」は、永い間に培われた日本人の食事の知恵が活かされています。先日、生物学者 福岡伸一さんの本「生物と無生物のあいだ」を読んで、シェーンハイマーという学者が解き明かした「食べたものは瞬時に分子レベルで細胞と入れ替わる」という事実を知りました。もちろん、爪や髪は日々生え変わっていることは感覚的にも理解できますが、これと同じことが私たちの身体すべての器官で起きているそうです。まさしく、「食べることは生きていくこと」。一年を振り返り、改めて食の大切さに想いを巡らせています。

年が明けると、いよいよ学年の締めくくりである三学期がスタートします。子供たちがこの冬休みに規則正しい生活を送り、始業式には元気な姿を見せてくれることを期待しています。

最後に 本年も多くの皆様にお世話になり無事一年を終了することができました。心より感謝申し上げます。良いお年をお迎えになられることをお祈り申し上げます。